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今は無きコスガ製椅子

何年くらい前でしょうか。
すっかり忘れてしまうほど時が経つのは早いもんです。
東京に本社があった家具業界大手の工場「コスガ」製のダイニングチェア「1085DC」の背もたれ部分の籐シートが破れてしまったための修理依頼がありました。

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この籐シートは消耗部分なので、使用頻度にもよりますが、15年から25年前後で破れて修理されることが多いですね。今回も安田屋家具店にて20年ほど前にご購入いただいたお客様からのご依頼です。

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すでに製造した「コスガ」はありませんので、安田屋家具店専属の籐職人に修理を依頼します。

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この籐シート部分は手編みと溝決め込み仕上げという2種類の仕上げ方があります。手編み仕上げはとても高価になるので、一般的には「溝決め込み仕上げ」が行われ、将来の張替えが簡単に出来るようになっています。

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籐職人に聞いたのですが、K社、M社、H社、KM社などなどの大手家具工場で製造している食堂椅子の籐シート張りは、張り替えることを前提に作られていないようですね。一般的に籐シートは木地仕上げのほうが粘り気があり、弾力があるので耐久性に優れているそうなんです。

ところが大手家具工場では、デザイン的に見た目を重視するので、籐シートに木部と同色の塗装仕上げ行っています。籐シートに塗装を施すということは、籐シートを塗料でコーティングしてしまうということになり、粘り気や弾力性が失われてしまうそうです。 また溝の中に入れ込んだシートを固定するのにエアネイル(ホッチキス針の大きなもの)を使用して止めるそうです。

このエアネイルで籐シートを止めてしまうと、張替え時に取外すのがとても難しくなってしまうんですね。 四代目も経験したことがありますが、木部の溝部分に凹み傷や欠損部分を作ってしまうんです。こういったことから張替えを前提にして作られていないことがよ~くわかります。

座面を取外して、安田屋家具店専属 籐職人の工房に届けます。

5月 23, 2014 · Posted in 椅子張替え, 籐家具修理  
    

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