お母様、といっても四代目とそんなに変わらない年齢でしょうか、40代後半だと思います。その方から、自分が婚礼道具として両親が購入されて持参した桐たんすを洗濯して、今年ご結婚される愛娘に持たせたいとのお問い合わせがありました。

早速、桐たんすを預かってきました。

40年ほど前の比較的最近の桐たんすなので、総桐たんすでした。

写真は、昇りたんすの下台のみです。

お預かり時にマンションのご自宅にお伺いした時、どこに桐たんすが置いてあるのかわかりませんでした。

マンションなので和室は一間しかありません。その和室には置いてありません。
どこにあるのかお聞きするとリビングルームに置いてあるとのこと。
リビングルームに行っても、桐たんすの姿はありません。

ムムムムム、、、、。

なんと、桐たんすはリビングルームの壁面に茶色の布地を覆いかぶせて置いてありました。さらに驚くことに、たんすの上置き(ふすま引戸のある部分)は、同じように茶色の布地をかぶせてガラス板をその上に乗せて、リビングのセンターテーブルとして利用されていました。

なので、たんすがどこにあるかわからないはずです。

いろんなたんすの置き方を見てきましたが、上置き台をセンターテーブルとして利用されているのを見たのは初めてでした。勉強になりました。
いつかどこかでご提案したい事項です。

さてお預かりした桐たんすですが、ひとそろえすべてを愛娘に持たせるには置き場所がないとのことで、実用性の高い昇りたんすの下台のみをローチェストとして持たせたいとのことで、写真のように下台のみを洗濯することとなりました。

どんな形にせよ、お母様が娘時代に持参された桐たんすを、時を経て愛娘のご婚礼道具として持たせるなんて、ロマンティックですねぇー。
二十代のお嬢さんも、桐たんすを持っていくということを理解していただけるなんて、
最近の二十代の娘さんにしてはすばらしい考えを持っておられます。

そうなんです。

ご結婚当時の想い出として、結婚後何十年してから振り返った時に、お母様の桐たんすを持参したことが、どれほど大きな意味を持つか、きっとその時わかるはずです。

そんなお手伝いができることは安田屋家具店として光栄なことです。
ご結婚される皆さん、低価格の使い捨て家具をそろえるのもいいですが、結婚後何十年経って振り返った時、結婚当時の娘時代からずっと手元にあるようなそんな家具を1点でも持っていかれることをお勧めします。

使い捨ての家具は、想い出も一緒に捨ててしまうことですからね。

椅子でもテーブルでも、花台でも、どんな家具でもいいんです。
何十年と一緒に暮らしていける、そんな家具を選んでください。

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先日リフォームしましたアラフォーの椅子をお届けしましたのでご報告します。

ナラ無垢材の新品のダイニングテーブルを合わせました。

どうでしょうか・・・・!!!

とてもとても40年前のダイニングセットには見えませんでしょう???

また新しいご家族の歴史を何十年と刻み込んでいかれることでしょう。

そのお手伝いができてよかったと思う四代目です!!!

安田屋家具店では、親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく

ような耐久性のあるいい家具をこれからもご提案していきます。

また家具のリフォームを続けていきます。

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お母様がご婚礼時にお嫁入り道具として持参された「座卓」の
リフォームについてのお問い合わせがあり、早速見てきました。

材質は紫檀、黒檀などの唐木とは違い、
とはいうもののすべて無垢材であり、日本の材料を使用しています。

当時は漆塗りだったのでしょうが、今回はウレタン塗装仕上げで行う予定です。
サイズは幅850×奥行750×高330㎜とコンパクトなので、座卓以外として
リビングルームのセンターテーブルとしても利用できます。

現在ではあまりないレトロチックなアンティークデザインです。

ご用命いただき、仕上がりましたらリフォーム後の状態をご報告します。

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先日お預かりした90年ほど前の帳場たんすのリフォームが
やっと仕上がりました。

作業としては、金具をすべて取り外してから、お湯でたんすを洗いました。

その後、乾燥させます。

そして木部の割れや欠け部分の補修として、埋木をします。
特に天板は虫に食われていてボロボロ状態だったので、新しい材料を
貼り直しました。

木部表面をサンドペーパーなどで削ります。

木部表面の仕上げが終わったら、塗装作業に入ります。

ウレタン塗装仕上げを行うのですが、均一に色を塗っては90年を経た雰囲気を
かもし出せないので、若干濃淡のむらが出るようなアンティーク塗装仕上げを行いました。
取り外した金具は、さびを落としてから黒色にウレタン塗装仕上げを行います。

そしてついに仕上がりました。
90年の時を経た家具とは思えないほど、リフレッシュいたしました。

90年も経てば、人間の世代は代わりますが、家具は残るものです。
そして親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく、その家にとって
想い出深い家具になればと安田屋家具店は思います。

お届けした時、88歳になられるお爺様がリフレッシュした帳場たんすをご覧になられ
子供のころにお父様が貴重な町の資料を保管するのにこのたんすを使用していたという
当時のお話を懐かしそうに話されました。

そうなんです、たんなる家具なんですが、家具を通してご家族の想い出話ができるなんて
いいじゃありませんか。

今の家具は価格は安いけど、耐久性がありませんから使い捨てですもんねぇ。
使い捨ての家具は、家族の想い出も一緒に捨てちゃうわけですからねぇ。

さみしいもんですねぇーー!!  あーーやだやだ。

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今日、家具リフォームのお問い合わせを頂いたお宅にお伺いしました。

古い茶棚とのことでしたが、行って見てみると「帳場たんす」でした。

デザインは以前お伝えしたようにやはり今までと同じデザインでした。

古いたんすの引き出しの裏側にはよく作られた年月日とか作った

職人の名前が墨書きで書かれてあるものです。

会社に持ち帰ってから、すべての引き出しの裏を確認したら、、、、、

えっっっ!!!、まじっすかぁーーー!!

思わず驚いてしまいました。

なんとそこには・・・、「天保7年」の文字が・・・。

つづく。

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