昨日ご紹介した昭和37年に安田屋家具店にて購入頂いた婚礼家具の修理状況です。扉のチーク材突板合板がめくれています。サイド接着剤を入れて再接着です。

まずは蝶番を外します。

当時のネジは「マイナス」ネジです。
頭をつぶさないように慎重に取り外します。
取り付け時には「プラス」ネジに取替えます。

蝶番を取外した後、古い接着剤の残りかすを取り除くためにやすりを使用して削ります。

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12月 9, 2010 · Posted in その他の家具修理  
    

2年前に安田屋家具店にて開催した「日本の工芸 匠展」にてご紹介し、お買上いただいたお客様から【 竹ハンドバック 】補修のご依頼がありました。この【 竹ハンドバック 】は、日本一の竹の生産地として知られている大分県で国産の竹を使って手編みで製作している55歳の「高江 雅人」さんの作品です。国産手作りにこだわった伝統工芸士です。

2年間使用されている中で摺れてしまったのでしょう。ハンドバック上部の藤を編んで竹を止めている籐材が何箇所かで切れてしまっていました。籐材はつながっているので、このまま使用されていると全てほどけてしまいます。

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 カントリーデザインの「ロッキングチェアー」ご修理の持込がありました。

 無残にも片脚がバラバラになっていました。お客様自身で修理を試みられたのでしょう、抜けてしまった部品の穴にはボンドを入れて接着された痕がありました。体重のかかる脚部分なので、完全な接着でないと支えきれなくなり外れてしまいます。

 飛騨・高山の「飛騨産業」の商品かと思いましたが、材質、組み方が全く違っておりました。高山の飛騨産業とは別の工場か、もしくは輸入品なのかもしれません。飛騨産業の商品ではないので依頼できません。安田屋家具店の熟練職人に依頼するしかありません。

 部材の1本が完全に根元で折れてしまっています。
 作り直すしかありません。
 ロクロ機械がないので、同じデザインの部材は作れません。丸棒を加工するしかないことをお客様にご説明しご理解いただいた上で修理に取り掛かります。金額は税込15,000円でした。ただ単に抜けた部材を再接着するのではなく、ロッキングチェアーとして使用できるようにしなくてはなりません。このことが特に重要です。

 このロッキングチェアーのように接合部材が抜けてしまった場合、修理が簡単そうに思えるのでお客様自身でボンドを穴に入れて部材を取り付けるケースが多いのですが、しっかりと固定治具などを使用して接着を固めればよいのですが、一般的にはそのような道具はお持ちではありません。そのため不十分な接着状態となってしまいます。そして再び外れてしまいます。そうなると接着剤が強力にくっついて取れなくなったり、穴に付着した接着剤をキレイに取り除いたりの手間が増えてしまいます。最悪の場合、修理不可能になってしまう場合も出てきます。

 このような場合、外れた場合、お客様自身で修理を試みるのは避けられた方が賢明です。抜けた状態のまま修理を安田屋家具店にご依頼していただければ、修理費用も安価につきますし、修理も完璧にできる場合が多いです。

【 生兵法は怪我の元 】のことわざもあり、【 もちは餅屋 】にまかせましょう。

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 先日お客様からお預かりした竹ハンドバックの修理が終わり安田屋家具店に届きました。この竹ハンドバックは大分県の【竹工房オンセ】の主催者であり竹工芸の匠、鉄人「高江雅人」さんが作ったものです。2年ほど前に安田屋家具店の特別展「伝統工芸展」にて展示・販売させていただきました。当時この高江雅人さんの竹ハンドバックが「伝統工芸展」での人気No.1で、展示していたほぼ全ての竹ハンドバックは完売してしまったと記憶しています。

 竹ハンドバック縁周りに編みこんでいた籐材が切れてしまったという修理です。お預かりした状態は・・・・、

 3箇所の部分で籐材が切れてしまい、ほつれていました。
 早速、高江雅人さんに連絡をしたところ、無償で修理をしていただけるとのご返事をいただきました。ただ竹ハンドバックを高江雅人さんの工房まで送る往復の運賃は負担してくださいとのことでした。往復の送料といっても2,000円前後の費用です。お客様に費用をご連絡したところ、直ぐに修理して欲しいとのご返事でしたので、急ぎ大分に送ったのでした。それから約1週間前後で修理が終わり、安田屋家具店に届いたのです。

 修理後の状態は・・・・・、

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 全て元通りに直っていました。
 お客様も大満足です。
 確かな職人は、自分の製作した商品は我が子のようなもので、ちゃんと消耗部分の修理はするように考えられています。なんだか世知辛い時代で、何でもかんでも修理といえば直ぐにお金、お金という世の中で、無償で引き受けてくれる所もあるんだと改めて思いました。まだまだ昔気質の義理と人情、もちつもたれつの精神が生きているんだということがホッとしますね。日本って、いいなぁーーー。

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 昨年末に無残にもバラバラに分解してしまったロッキングチェアーのその後をご報告します。お預かりした時は悲惨にも・・・・。

 貫棒が一本接合部で折れてしまっていましたので、新しい棒に取替えて復活させました。

 パッと見では、取替えた部分はわかりませんよ。

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 もともと取り付いていた貫棒は下のようなデザインとなっていました。
 同じ棒を作ることはできませんので、丸棒を使う予定でした。

 ところが職人さんが気を利かして、廃棄する椅子によく似た丸棒があったのでそれを加工し塗装しなおして使ってくれました。そのためよーく比べてみてみないと違いがわからないようにしてくれました。下の写真が取替えた棒です。

 さらに接合部の穴が大きくなってしまっていたため、接合部が外れないように念のために、接合部を接着後さらに木ネジで補強しておきました。

 
 奥様が、今から約30年ほど前にご結婚道具として持参されたロッキングチェアーでした。想い出が刻み込まれた家具なので、元通りのゆらーりゆらーりと座ることのできるロッキングチェアーとして組直った姿をご覧になられて大変後満足いただきました。安田屋家具店としても、大切な家具の復活にお役に立てたことを光栄と感じました。

 今回の修理費用は、税込15,000円でした。岐阜市のお隣、大垣市のお客様宅でしたので送料は含まれています。他の地域の場合は若干送料価格が変動しますことをご了承ください。

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1月 28, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

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