数ある日本国内の家具工場の中で、高松に工場がある「モリシゲ」と安田屋家具店はずいぶん古くから取引をしている工場の一つです。昔の「森繁」営業車は、屋根が山吹色の塗装、ボディー部分は四国・高松と「森繁」カラーであるオリーブの緑色とかなり奇抜で、よく目立っていました。四代目も子供時代によく見たものです。四国・高松で毎年開催されていた展示会にも数回家族旅行を兼ねて連れて行ってもらいました。また四代目が大学卒業後の家具修行先を当時の「森繁」営業部を取り仕切っていた高橋常務の推薦で、横浜は関内、伊勢崎町にあった双葉家具を紹介され、数年にわたり家具修行に行ったのです。このときの修行経験が、今日安田屋家具店四代目の基礎となっています。

残念ながら横浜、関内、伊勢崎町に立地していた双葉家具はすでになくなっています。当時ご一緒させていただいた宮道公子さん、相馬さん、金子さん、井上さん、長尾さん、沢井さん、金子(敏)さん、宍倉さん、木村さん、岡野さん、福岡さん、甲斐根さん、林さん、北村さん、岩崎さん、東急ハンズに転職した江口さん、うーん、25年経過すると全員の名前が思い出さない・・・・。思い出したときに書き加えていくことにしよう。
それにしてもみんな元気かなぁー。

思い出話はこの位にして、本題に戻ります。

この安田屋家具店と古い取引先である「モリシゲ」のK担当者さんが、いつも出張時に訪問してくれる定時訪問時の商談後、なにやら慌しく頻繁にどこかと電話連絡していました。それも少々困ったような雰囲気でした。どうしたのかと尋ねてみると、数週間前にY店が現品販売した革張りソファーの座面が、購入後すぐに柔らかくなった用に感じるというお客様からの問い合わせに対することでした。Y店からの連絡を受け座面の症状を確認したところ特に問題はなかったのですが、お客様がご納得いただけるように商品を一度高松の工場に送り返して処置するため、今日商品を引き取りに行く約束で、K担当者一人では搬出できないためY店の担当者とお客様宅で落ち合う時間の段取りをしていた電話でした。

Y店がちょうど「閉店セール」をしているため、Y店の担当者さんがすぐに外出できないとのことで、お客様との約束時間が迫りつつある中、どうしていいのかホトホト困り果てている様子が手に取るようにわかりました。そこで長い付き合いでもあり、「商売は持ちつ持たれつ」「困った時はお互い様」の考えを持つ安田屋家具店として、Y店の担当者に替わって四代目が同行しましょうと申し出て、無事商品を引き取ってきました。

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7月 8, 2010 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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