一昨日にご紹介したマルニ木工製の「ベルサイユ」食堂椅子の背もたれ部分は、五分カゴメ編み着色仕上げの「籐シート張り」仕上げと、布地や合成皮革(ビニールレザー)で張りこんだ2種類のタイプがあります。

s-座面ウレタン交換、背破れビニールレザー交換 ベルサイユ

椅子を見ると、背もたれの木部は同じ木部を使用して、籐シート張りか、生地張りかに張り分けているだけだろうと思われますが、実は違うんですね。背もたれ部分には座った時に荷重がかかります。そのため籐シート張りの場合は、その荷重に耐えられるだけの強度がありますので、籐シートだけで張り込んであるのです。

なので籐シートを外した時の背もたれ木部の構造は・・・、

s-座面ウレタン交換、背ビニールレザー交換 1 なんです。

ところが、生地張りの場合、布地にしても、合成皮革(ビニールレザー)にしても、背もたれの両面を単純に張り込むだけでは荷重に耐えられず、生地が伸び、最後には留め針が抜けてしまったり、生地が破れたりしてしまいます。また生地張りだけだとペランペランで、張られた生地がブヨブヨと波打ってしまうことでしょう。

そのた背もたれが生地張りの場合、木部の構造がほんの少し違うんです。でも張り込まれてしまった椅子からはその違いが見えません。張り生地をはがした時に内部構造が見えるんです。その貴重な背もたれ内部をお見せしましょう。

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9月 18, 2015 · Posted in 椅子張替え  
    

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