先日、関ケ原の合戦場にほど近い垂井町のK様からお預かりした飛騨・高山に工場がある飛騨産業のロングセラー商品「C63 ロッキングチェアー」の脚部破損修理が、約1か月経過して高山の修理工房から戻ってきました。
修理前の状態は、向かって左側の後ろ脚が、ソリ板との接合部分でポキッと折れてしまった状態でした。
以前修理されたと思われる板座面に再び接合部に割れが生じていましたが、今回は脚部のみの修理を行う内容でした。
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きれいに仕上がっています。
K様もきっとご満足いただけるものと思います。
ソリ板との接合が外れてしまっていた前脚部分も元通りになっています。
修理前
修理後
そして座面部分を見ると、、、、
なんときれいに再塗装がされているではありませんか。さらによく見ると・・・・、
新しい板座に取替えられているのではないかと思う四代目でした。直ぐに高山の修理工房に連絡してみました。
すると職人は「座面板が割れていたので、今回は脚部のみの修理と承ったが、脚部をせっかく修理しても直ぐに座面の板が割れてしまうことがわかっとるもんだから、見るに見かねて修理内容に無かった座面板を取替えてまった。申し訳ない」
修理前
修理後
座面板を取替える作業は、脚部も、肘部も、背面の棒も全て分解しなくてはなりません。分解した後に新しい座面板に取替え、再度背棒、肘部、脚部を組み直す必要があります。
現在では何事も全てかね、金、カネです。
金のかかることで指示されていないことはやらないものです。たとえそれが近い将来再修理が必要になることがわかっていたとしても指示されないことはしないのです。でも・・・、
壊れると分かっているものは、ほおっておけない。昔の職人は違いますね。職人気質っていうものです。そんな職人気質を持っている職人がいる飛騨産業は、やっぱり素晴らしい会社ですよ。さすが1920年創業の100年企業です。
四代目がビックリしたので、K様もきっとこの職人気質にはビックリされると思います。さあお届です。
今回の修理費用は、後脚1本部品取り換え、脚部組直し修理、修理工房までの片道送料を合わせて、税込27,000円です。お客様宅までの往復の送料が別途必要となりますが、今回は岐阜市近郊なので無料サービスです。
現在も生産・販売しているC63 ロッキングチェアー。現在の価格は税込み84,700円。座面割れや背棒、脚部の破損などが生じた場合、修理される方がとってもお得です。
C63 ロッキングチェアー修理はぜひ安田屋家具店に子相談ください。
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