少し前までは当たり前のように存在していたセパレート型のリビングチェアー。

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右片肘、左片肘、肘なし、コーナーチェアーを組み合わせて設置するタイプです。カリモク、マルニなどをはじめ有名、無名の工場が数多く製作していました。つい最近までは中国産の本革仕上げのチェアーが格安で入荷していました。

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ところが2年ほど前にパッタリと存在しなくなりました。国産、輸入ともに製造中止で今は作られなくなり、ほとんど流通していません。時代の流れなんでしょうか。

新聞折込の家具屋さんのチラシにもまったく掲載されなくなりました。今は2人掛けソファー、3人掛けソファーが主流のようです。ということでとても貴重なセパレート型のリビングチェアー。

今回はその張替依頼がありました。 片肘チェアー2脚、肘なしチェアー3脚の5点セットです。20年ほど前の商品です。製作工場はわかりませんでした。今のリビングチェアーと決定的に違うのはサイズです。昔のリビングチェアーはコンパクトサイズでした。

今は日本人の体格も大きくなったからでしょうか、リビングチェアーのサイズもずいぶんと大きくなっています。

さてこれが張替前です。s-IMG_1419

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10月 30, 2014 · Posted in 椅子張替え  
    

昔からお世話になっている割烹「きし野」さんからカウンターチェアーの張替依頼がありました。

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十何年前に御浪町のお店を現在の西園町のお店に移転する時に安田屋家具店にてご購入いただいたカウンターチェアーです。そういえば「きし野」さんのご長男さんは、今お店を継いでおられるのですが、幼稚園児のころから美殿町ガス灯夏祭に毎年来られていたそうです。

今年30年目の美殿町ガス灯夏祭、四代目もたずさわり始めてから25年ほど経過していますが、そのころ来ていた幼稚園児がいま大人になって店を継がれた姿を見て、感動するとともに、歳をとったものだと思う四代目でした。五十路半ばになったので当然といえば当然なんですが・・・・・。

十数年使用されたカウンターチェアーは、中身のウレタンクッション材もぼろぼろでした。表面の生地を張り替えるだけでなく、中身のウレタンクッション材も取替えないとなりません。

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大量生産している椅子の多くは、手間を省いて安価にするため、中身のウレタンクッション材は、スポンジのようなクッション材のみを使用します。なので厚みがあってもペシャンコになりますので、年数が経過するとほとんど板座に座っているような固い座り心地になってしまいます。

そこで今回取替えるクッション材は二重構造です。

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10月 22, 2014 · Posted in 椅子張替え  
    

お客様からリビングチェアーの修理についてお問合せがあった。写真も添付されて送られてきていた。

ソファーの張替の見積もりをお願いします。色は同色で座面、側面は本革ですが裏面は合皮でもよいと思います。ソファーのクッションが悪くなっているので合わせて修理をお願いします。

ワンアーム

片袖チェアー  2脚 幅 65  高さ 75  奥行き 80cm
袖無チェアー    3脚 幅 54  高さ 75  奥行き 80cm

アームレス

おっおっーー!!
懐かしいリビングチェアーです。
四代目が若い頃、多く販売したデザインのチェアーです。

しかし残念ながら現在ではほとんど生産中止と なってしまった「片肘チェアー」「肘無しチェアー」を 組み合わせるタイプのリビングチェアーセットです。 張地の仕上げは、人体の体が触れる座面・背面の表面に 本革を使用し、チェアー側面・裏面には同色の 合成皮革(ビニールレザー)を使用した「半革仕上げ」 という方法です。

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9月 29, 2013 · Posted in 椅子張替え  
    

輸入家具のダイニングチェアーの背もたれに張ってある籐シートが破れたので、張替修理に持ち込まれました。3年前にもご修理させて頂いたたお客様の追加修理でした。

籐シートは、カゴ目編みでもなく、四つ目編みでもなく、変わった編み方のシートが使用されています。籐シートの取り付け方法は、一般的な「溝決め込み仕上」と言って、木部本体に溝を彫り、その溝に籐シートを当て、シートの上から籐芯材を溝に打ち込んで張る方法です。現在流通している籐シートが使用されている家具のほとんどがこの「溝決め込み仕上」で製作されています。手編みではないので張替修理費用は安価です。

お持込いただいた籐シートは、上部が破れてしまっています。

幅390、高さ500㎜です。破れた部分を拡大してみると・・・・、

材質は籐ではないようです。白いビニール糸が見えます。??????
破れたシートを拡大してみると、材質は紙でした。
紙では弱いので、中に白いビニール糸が仕込んであるようです。
輸入家具は、ときどき「ぇっ」とうなってしまう材質や組み方をします。

籐じゃないんだ。紙なんだ。うっーー。

紙材のシートは取り扱っていないので、今回張り替えるシートは、籐材の五分カゴ目編みシートを使用します。シートへの塗装は、籐シートの耐久性を損なうので無塗装の生地仕上げとします。お客様にご説明申し上げ、ご了解を得て修理作業を行います。

修理費用は、税込18,000(送料は別途)です。

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11月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

先日ご紹介したカリモク製ダイニングチェアーの背もたれ部分に使用されている「カゴ目編み籐シート」の張替修理が完了いたしました。お預かりしてから約3週間でした。今回はカリモクでの修理費用の方が、安田屋家具店の職人よりもほんの少し安価だったので、カリモク本社工場にて籐シート張替修理を行いました。

お預かりした時の状態は、背もたれ下部の籐シートが破れてしまっていました。

籐シートは本体木部と同色で塗装仕上げがしてあります。
使用している籐シートは「五分カゴ目編みシート」です。
そして修理作業を終え、仕上がってきた部分を見比べてみると・・・、

取外してあった皮張りの座面を取り付けます。

うしろ姿を見てみましょう。

今回のご修理費用は、修理金額は、税込15,000円で仕上がりました。
それもなんと現状と同じ着色仕上げを行っての価格です。

食堂椅子背もたれに使用されている籐シートが破れたら、安田屋家具店にご相談ください。

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