大阪府のH様よりお問い合わせ
初めてメールいたします。
ダイニングテーブルぐらつきなどで、安田屋家具店ホームページに辿り着きました。読ませていただいてとても楽しいです。味のある家具はすてきですね。

実は自宅の無垢のダイニングテーブルがぐらつき、脚と座金の間に隙間が開いてきています。金具を締めたいと思うのですが、やり方がよくわからず、もしよろしければ、教えていただけるとありがたいです。

脚

写真はぐらつきの少ない脚ですが、このマイナスのところが締めるところでしょうか? 普通のドライバーでは、動きそうにないのですが、なにかコツはありますか? テーブルを裏返さないと無理でしょうか? 勝手な問合せですみません。

安田屋家具店からの返信

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8月 15, 2016 · Posted in テーブル修理  
    

 現在使用されているダイニングテーブルの天板のみをご新居にて再利用したいとのご相談があった。想い出が刻み込まれたダイニングテーブルなのだが、新居にて使用するにはサイズ的な問題があり使用できない。かといって粗大ゴミとして処分するのも忍びない。なんとか再活用できないだろうか思い、新居のワーキングテーブルの天板として利用することを考えられました。

 現在は板脚2本のH脚タイプのダイニングテーブルのようです。天板の色は一般的な塗装色ではない「グリーン」のようです。天板サイズは横幅1500×奥行900㎜。写真を見る限り、天板は縁周りに薄板が巻いてあるようなので、恐らく突板仕様のように思える。一般的にこのような仕様の天板は、内部が空洞の「フラッシュ構造」が多いため、少々手間がかかります。

 お客様からの相談内容だと、天板のみを再利用して、脚は破棄されるとのこと。天板サイズの奥行きを200㎜カットして、幅1500×奥行700㎜の天板にして壁面に取り付けてワーキングテーブル天板として再利用したいとのことでした。

 天板が無垢板であれば簡単に切断して、天板表面を削りなおして再塗装を行えば新品に甦ります。しかし突板仕上げですと若干の作業内容が追加されます。また天板表面も削りすぎると下地が出てしまうため、深い凹みキズがある場合は若干残ってしまいます。それでもほぼ新品の天板に甦ることに変わりはありません。

 ダイニングテーブル天板の奥行きのみ200㎜切断する場合、切断は片面のみ切断します。天板仕様が「フラッシュ構造」の場合、切断箇所の断面に芯材が入っていないと考えられますので隙間を埋め木します。 その後、断面に単板を張り、角の丸みを他に合わせます。 天板表面、縁周りの現在の塗装を削り落とします。 最後に現在と同じような塗装色で塗装します。 塗料はウレタン塗料を使用し、キズに強いハードコーティング 仕上げを施します。

 塗装色に関して、現在のグリーン色が一般的な 家具に使用しない色なので、塗料を仕入れての塗装となり、塗料のロス部分も含んでしまうため、一般的な茶系統の色よりも割高になります。

作業手順としては

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3月 21, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 お預かりしていました収納BOX付ダイニングテーブルの修理が完了しました。接合箇所の接着剤がほとんどつけていなかったことが原因と接合方法の問題で、収納BOX箱部分の底板が外れてしまっていました。

修理前

 箱部分をいったん分解します。
 まずは扉を外します。そして四隅についている脚を六角レンジを使ってジョイントボルトを外して取り外します。最後に箱部分の接合箇所は全てダボ組みのようですので、ゴム槌で慎重にたたいて外します。

 バラバラに分解した後、各接合箇所にたっぷりと接着剤を塗り、ダボをダボ穴に入れて組み立てます。固定治具金具を使用して、1日接着を完全にさせます。その後、取外してあった脚、扉をつけて完成させます。

修理後

修理後

 お客様宅に運び、お部屋で天板と収納BOXを接合して完成させます。これでまた元通りに使用できます。少々重いものを収納されても底板が外れることはありません。安心してご使用ください。今回の修理費用は、送料・税込20,000円でした。岐阜地域以外の場合は若干送料が変動します。

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2月 10, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 お客様から「ダイニングテーブルの下に取り付いている収納BOXが昨日の夜突然脱落した」とお電話をいただきました。急いでお客様宅に向かい、現状を見てみると、そこには無残にも倒れ掛かっているダイニングテーブルの姿が飛び込んできました。

 お客様は「重いものを収納していたのが原因でしょうか」
 四代目「そんなことはありません。家具ですから少々重たいものを収納したとしても壊れてしまうものを作るのは問題ですし、それは家具ではありません」とご返答して、詳しく見てみました。

 破損している収納BOXと天板は取り外しができるようです。
 収納BOXの箱部分の接合部分が外れてしまい、落っこちているようです。すぐに六角レンジで収納BOXと天板を接合しているジョイントボルトを取り外します。この場での修理はできないので、安田屋家具店に持ち帰りです。

 よーく見てみると、なんだか収納BOXの箱部分の接合方法がおかしいことに気がつきました。箱の底板が外れた部分の側板の横に取り付いていないといけないダボが下に向かってついています。おかしいですネェー。
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 安田屋家具店に戻ってよく見るとやっぱりそうです。本来箱を組む時、底板と左右の側板の接合方法は、左右の側板の側面にダボを横方面に取り付け、底板を側板に直角に取り付けます。こうすれば底板は、側板のダボに支えられていますので、上からの重量にはある程度耐えられます。ダボが横に刺さっているわけですから抜けません。

 ところが今回の接合方法は、側板の下部に下方向にダボを取り付け、て底板を下から側板に取り付けてあります。この方法では、素人が考えても上から荷重がかかれば、スポッとダボが抜けてしまうことは想像できますよね。家具工場がこんな製作方法をしているとは考えられません。もっともきちんと接合部分全面に接着剤をはみ出るほど塗った後に接合していれば問題はないのですが。外れた接合部分を見てみるとほとんど接着剤をつけてある痕跡は見当たりません。ダボの太さで外れないようにしているだけのようです。これでは年数が経過すれば外れてしまうのも当然です。

 ご購入店はすでに廃業された「服部家具」さんとのことでした。一流店だったんですが、、、、ショックです。

 原因がわかれば修理は簡単です。
 箱を作り直す必要はありませんので、一度全て分解して、再度組立て直しです。収納BOXが組み立て終えれば、天板を接合して元通りになります。修理期間早く1週間ほどです。

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2月 2, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

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