先日お預かりしたイサム・ノグチデザインの「ノグチコーヒーテーブル」の板脚の塗り直しが完了しました。お預かり当初はこんな状態でした。

お客様自身で市販のニス塗装を塗られたとのことで、テカテカに輝いています。また表面はゴテゴテになってしまっています。さらにすでに塗装のはがれも生じていました。

塗り直す前に、板脚全面の塗装面をすべて削り、木地の状態にしなくてはなりません。先日お伝えしたようにこの根気が要る作業を数日間行ないました。そして再塗装です。今回使用する塗料は、ホルムアルデヒトなどの含有率がないエコ塗料のウレタン塗装仕上げです。

お客様からのご指定は、以前の色よりも濃い「ウォールナット色」でした。修理前よりも濃い色になるので特に問題はありませんでした。しかしお客様のイメージされている色と、私共がイメージしている「ウォールナット色」が必ずしも同じとは限りませんので、職人に色見本を製作させ、それをお客様にお送りしました。同時に「ウォールナット色とのご指示がございましたので、色板見本をお送りいたしました。到着しましたら色を確認して下さい。ただ現在の脚の木材の色がございますので、実際の仕上がりは、若干色見本と違いますことをご了承下さい。また色が濃い色となりますので、薄い色と比較して木目が目立ちにくいイメージとなりますのでご了承下さい。またツヤですが、色見本板は全消しでツヤがまったくない塗装をしてありますが、3分程度のほんの少しのツヤをつけた最終塗装を行なう予定です。」との修理内容についてのご説明文を同封いたしました。

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6月 27, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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