先日ご相談いただいた桐材で作られた祖母様の想い出が刻み込まれた茶棚リフォームについてご連絡があった。

お客様からの返信
早速ありがとうございます。ご丁寧な説明もありがとうございます。
ただ、 「4枚の引き戸に描かれている図柄が洗濯することで無くなります。絵柄を残して洗濯する事ができませんので、洗濯後は絵柄が無くなった木地の板戸になります。」というのが気になりました。

s-手箪笥(扉)

以前、私の母の嫁入り道具の手箪笥を洗いに出しましたが、蝶貝の蒔絵もそのまま残しています(一部はその後引越しの時にはげました)。年代は、今回と同じくらいです(伯母と母は1歳違い)。

一度、貝の部分を外して、洗いをかけてからまた張り直しされたのだと思いますが、洗いをかけてから30年たっても、まださらのような状態です。この時洗いに出したところは、もう廃業されていますので、新たに探している所でした。

私どもは米原ですので、岐阜のお店でしたら車で運べますし、とても良いと思うのですが、この部分だけ納得できないでいます。伯母がずっと手元に置いて使っていた手箪笥ですので、図柄もそのまま生かしたいと思います。何とかならないでしょうか?

安田屋家具店からの返信
ご連絡ありがとうございます。
引き扉の図柄ですが、貝が埋め込まれているものであれば、その部分の洗いや、表面削りの作業時に強くこすらなければ残るのではないかと思います。ただしそ の部分の木地を深く削られないために、現在の木の色が少し残り、他の部分とトノ粉の色が変わる可能性が高いです。

貝を取り外して、洗った後に再度張りなおすことはできないと思いますので、前回の洗濯修理時にもそのような作業をしたのではないかと思います。

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2月 18, 2016 · Posted in その他の家具修理  
    

親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく家具の修理に携わることは多々あります。今回もそのご相談内容でした。

4月に亡くなった伯母の嫁入り道具の手箪笥を形見分けでもらいました。94歳で亡くなりましたので、少なくとも70年くらいは前のものと思われます。かなりシミなどがついていますが、できれば洗いをかけて、大事に使っていきたいと思っています。写真を添付しますので、洗いが可能かどうか、お知らせいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

s-手箪笥

s-手箪笥(裏)

s-手箪笥(扉)

安田屋家具店からの返信
お問合せの総桐茶棚の洗濯リフォームはできますのでご安心ください。以前リフォームした写真をご覧ください。新品同様にリフレッシュいたします。修理方法についてご説明します。

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2月 16, 2016 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

現在もご存命の90歳近くのお父様が子供の頃に使っていた記憶があると言う善棚(厨子)、いまでいう食器戸棚のリフォームさ作業が完成しました。お預かりの時にお父様から膳棚について記憶に残っているお話をお伺いしました。

ご自宅の裏山に生えている木(ケヤキ材)でこの善棚を作ったそうです。

お預かり時の状態です。(写真がピンボケですみません)
かなり傷みは大きかったです。

リフォーム作業は、①木部の金具を取外す ②お湯で家具を洗う(お湯をかけ、たわしで汚れとあくを洗います) ③乾燥させた後、木部の割れ、欠けなどの破損部分を補修します ④金具のサビを落とし、塗り直します ⑤ウレタン塗装にて再塗装を行います ⑥金具を取り付けて仕上げます  という流れです。一番大変なのは木部の補修です。この作業によってリフォーム金額が大きく変わる場合があります。

お預かりしてから約1ヶ月。
先日仕上がってきましたので、早速お客様宅にお届けに行ってきました。

お客様宅のリビングルームに設置しました。
床のフローリングを新しく張り直してありました。

角度を変えたアングル

見違えるほど新品同様にリフレッシュした善棚をご覧になられたお客様は、大変お喜びいただきました。またこの善棚が本当に作りたての新品の時、今から90年ほど前、実際に子供の頃から使っていたお父様には大変お喜びいただきました。

ケヤキ材のきれいな「竹の子杢」も美しく甦り、新たなインテリアとしてお客様宅に設置できました。これでまた何十年と新しい思い出と歴史を刻み込まれつつご使用になられ、宝物となっていくことでしょう。

安田屋家具店では、親から子へ、子から孫へと受け継いでいって欲しい家具のリフォーム・修復作業を積極的におこなっています。もったいないというエコだけでなく、家具を捨てることは想い出を捨てることと一緒だと考えています。家族の歴史を刻み込んだ家具をぜひご自宅のアンティークとして、宝物として愛着を持って使い続けていって欲しいです。

こんな古い家具はリフォームできるの????、
そんな時はぜひ一度安田屋家具店にご相談ください。
岐阜市近郊であれば、ご自宅にお伺いして無料でお見積させていただきます。

迷った時は・・・、058-262-0248 安田屋家具店にお電話ください。

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総桐製の手許たんすのリフォームのご相談がありました。
ご主人の実家で使用されていた80年ほど前の整理棚でした。

横幅/490、奥行/290、高さ/700㎜。
側板・天板は桐無垢材を使用し着色仕上げを施してあります。

開き扉は、桐たんすと同じ「桐柾目」を使用し、刺繍がはめ込まれています。開き扉、最下段の引出しともに仕上げは桐たんすと同じ「トノ粉」仕上げだったようです。年数の経過とともに「トノ粉」が落ちてしまい黒ずんでしまっています。

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今回のリフォーム内容は、手許たんす全体を洗い、乾燥後、全ての表面を削ります。開き扉に関しては、はめ込んである刺繍は取外し、刺繍を取外した凹み部分まで桐材を削ります。引出し前板も同様に削ります。その後、全ての部分を塗装仕上げを行います。塗装色は現在と同じ色にいます。扉・引出し前板部分は若干薄い色に仕上げ、コントラストをつけるようにします。

お預かりして約10日後、新しく生まれ変わりました。


———リフォーム前——–                      ————-リフォーム後—————


———リフォーム前——–                      ————-リフォーム後—————

見違えるほどきれいに仕上がりました。
お客様にも大変ご満足いただけました。
新しいご家族の想い出と歴史を刻み込まれ、親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく家具となることを願っています。
今回のリフォーム費用は、税込 38,000円でした。(送料別途)

リフォーム後の状態をご覧いただきましょう。

ご家族の歴史と想い出が刻み込まれた家具がご自宅で誰からも忘れられて眠っているのを発見されたら、ぜひリフォームをしてみませんか。そのままだと汚れていてお部屋に置くのはちょっとね・・・、という家具も、洗濯をして塗り直しを行えば新品にリフレッシュします。現在の家具にはない、人間味あふれたあったかーいデザインと材質がお部屋のインテリアをぐぐっと上げてくれる家具となることでしょう。

ぜひ安田屋家具店にご相談ください。
岐阜市近郊であれば、ご自宅にお伺いして無料で御見積いたします。

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