東京都のH様からのご相談
こんにちは。ネットで見てはじめてメールいたします。キッチンの引き出しが壊れたのですが、宅配便でお送りして、修理お願いできますでしょうか?お願いできそうでしたら、ご料金もお知らせ下されば幸いです。よろしくお願い申し上げます。

安田屋家具店からの返信
写真を確認しました。
破損した引出BOXの素材は、木チップを固めて熱圧成形した人工の板です。そのため再接着修理は不可能です。

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1月 25, 2023 · Posted in その他の家具修理  
    

桐たんすの引き出しの前板が外れてしまったので修理して欲しいと安田屋家具店に持ち込まれました。

破損部分を確認すると、前板がはがれたというよりも、前板と側板の接合部分が割れて取れてしまったのが原因でした。

側板に前板の欠けた部分がくっついていました。

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11月 21, 2017 · Posted in その他の家具修理  
    

今回の引出し修理は、押入れたんすの前板が一部割れてしまったという内容でした。

階段から落としてしまったそうです。
正面向かって右上部の桐無垢材の前板が割れてしまっています。

通常このような修理は、割れてしまった木片を強力な家具専用の接着剤で圧着固定します。その後、必ず割れた箇所にはわずかな隙間ができますので、パテで埋めます。そして前板を再塗装して仕上げるので、割れた箇所やパテの跡は目立ちません。

ところが今回の引き出しは、桐無垢材で作られた無塗装の木地仕上げです。塗装がされていません。そのためパテ埋めをした場合、パテの部分が目立ってしまいますし、パテ表面がむき出しとなった状態ですので年数の経過とともに取れてしまうことが考えられます。かといって引出しを作り直す方法もありますが、金額が高くなってしまいます。

そこで安価な修理金額にするための今回のご修理方法は・・・・、

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5月 15, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

押入れたんすの引出し修理のお持込がありました。
材質は総桐材です。

今回のご修理は、引き出し修理の中で一番多い「前板の外れ」でした。

前板の取付方法を確認すると、引き出し側板と前板をダボで接合してあるだけでした。前板の厚みは15㎜ほどと薄っぺらい材料です。その薄っぺらい木口に、木口の厚みより数ミリ小さい直径のダボ穴をあけてありますので、その部分の強度は低くなります。また引き出しを引き出す時には、前板を前方向に引っ張るので、構造上当然ダボが抜けてしまうことが考えられます。

また価格を下げるために大量生産する場合、接合させる箇所に接着剤をたっぷりとつけません。なぜなら接着強度を高めるために、接着剤をたっぷりと付けてから接合すると、接着剤がはみ出します。そのためはみ出した接着剤を丁寧にふき取る作業工程が必要となり、人件費、作業費のアップにつながり、商品単価も高くなってしまう。そのため接着強度を重視するよりも、作業工程を省略することを重視するので、接着剤が絶対にはみ出さない少量しか接着剤を付けないのです。

今回の引き出しを確認しても、ダボの先端に申し訳ない程度にほんのちょっとだけ接着剤が付けてあるだけでした。接着面の木口にはまったく接着剤を付けたあとがありません。これでは接着剤による接着強度はほとんどありません。ダボの差込だけで前板を接合しているようなものです。衣類を収納板重量のある引き出しを前に引っ張り出していると、徐々にダボが抜けてきます。さらに年数の経過とともに室温変化・乾燥具合などによりダボが縮んでいくので、さらに前板が外れやすくなってしまうのです。

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5月 13, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

バラバラに分解してしまった引出しをお持込になられました。

カリモク製ではないかと思われるサイドボードの引出しだそうです。
引出し部分は桐材でできています。
前板は、多分ブナ材でしょうか・・・。

しかし、まるで分解したかのようにここまできれいにバラバラになるとは・・・・、ある意味難しい仕業です。
お客様自身でボンドをつけて修理しようかと思ったそうですが、でもやっぱり専門家に修理してもらおうと思い安田屋家具店に持参されました。お客様のこのお考えは大正解です。

一見修理は簡単そうに思えますので、お客様自身でやられるケースは多いです。ただお客様宅には修理道具が完全に揃っているわけではありませんので、ボンドを糊付けして組み立てることだけを行われます。肝心なのはボンドを糊付けして組み立て、さらに固定治具で糊付け部分を圧着させないとボンドの接着効果が得られません。この固定治具をお持ちでないので、ボンドの接着効果が薄く、またバラバラになってしまうケースが多いです。さらに接着する時に固定治具を使用しないと、形がいびつな状態で固定されてしまうので、接着後家具本体に引出しが入らなかったりするケースも多いようです。

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ボンドを糊付け後、固定治具を4本使用して1日圧着させておきます。
この時に四角形がいびつにならないよう水平な場所で組立作業を行います。

1日経過した後、固定治具を取り外します。
さらに強度を増すために、四隅に三角形の補強材を糊付けし、さらに釘で固定させます。

これで完璧です。
多少乱暴に使用されても、もうバラバラになることはありません。
今回の修理費用は、安田屋家具店にお持込いただいたこともありますので、税込5,000円です。修理期間は、お預かりして二日後にはお渡しできます。

このような引出し修理の場合、ご自宅に固定治具などの道具が十分揃っている場合は、お客様自身でご修理はできます。道具が揃っていない場合は、ご自身で修理されるのはやめられた方がよろしいですよ。固定治具がないと圧着できませんので接着力が弱く、さらには形がいびつになったりしてしまいます。

よくお客様自身でボンドで接着をしたけれどうまくできなかったからやり直してほしいとご相談をいただきますが、お客様が糊付けされたボンドを除去することがとても大変なんです。ボンドの場合は水をつければある程度接着力が弱まり、再度分解することができる可能性が高くなるのですが、こういう場合に限って強力に接着している部分が多々あり、分解することができないことのほうが多いです。分解できないと、再度接着・圧着しなおすことができないので修理不可となってしまいます。また瞬間接着剤を使用されると最悪です。もう壊れた状態に戻すことができません。この場合は、引出しを作り直さなければならなくなりますので、修理費用が高くついてしまいます。

やはり修理はプロに任せるのが一番です。
【 生兵法は大怪我のもと 】と昔のことわざにもありますから・・・・。
くれぐれもご注意ください。

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