安田屋家具店が立地する岐阜市から車で1時間ほどにある愛知県春日井市のM様より、飛騨・高山に工場がある「日進木工」製の伸長式ダイニングテーブル修理のご相談があった。

そういえばいまでは「NISSIN」とローマ字表記になったんでしたね。

M様より
日進木工製伸張式テーブル DT-5003 を使用しています。

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天板の張り替えをお願いしたいので見積もりをお願いします。

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安田屋家具店からの返信

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1月 10, 2017 · Posted in テーブル修理  
    

 題名「REGARONE椅子の張替」といわれても、一般の方にはピンと来ないですよね。
 「REGARONE」とは、レガローネと呼び、飛騨・高山に工場のある【日進木工】が20年ほど前に生産していたダイニングチェアーのことです。家具販売に携わっているプロならば、直ぐわかるはずです。家具業界に入って10年未満の方は、わからないかも知れませんね。二昔前のことですからね。

 20年ほど前の「REGARONE」シリーズに限らず、当時生産していたダイニングチェアーなどのデザインは、現在の【日進木工】の商品デザインと大きく違いますので、「ぇっ、これって日進木工」と思われるかもしれません。どちらかというと現在の軽やかな北欧デザインではなく、重厚なデザインが多かったです。またダイニングチェアーの軽量化もまだ考えられていなかったか、考え始めようとしていた時期であったかと思います。

 さて今回、安田屋家具店のホームページにて「REGARONE」シリーズの椅子修理をご覧になられて、13年前に購入された「REGARONE」シリーズのダイニングチェアー張替修理に関するご相談がありましたので、お客様へのご返答とあわせて「REGARONE」シリーズをお持ちの皆様に対してお伝えいたします。

 「REGARONE」シリーズはデザイン3タイプ、7種類のダイニングチェアーがありました。まずはちょっと重厚感あるデザインの背・座面ともに生地が張ってあるタイプです。写真の椅子は本革張りです。布張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-001の本革は税別72,000円、一番安い布張りで税別47,000円。肘無し/RGC-003の本革は税別66,000円、一番安い布張りで税別41,000円。(1992年カタログ)

 次に同じデザインで、背もたれ部分が籐四つ目シート張りになっているタイプ。同じ飛騨・高山に工場がある【シラカワ】のルーベンスシリーズを意識したデザインですね。写真の椅子は本革張りです。布張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-002の本革は税別53,000円、一番安い布張りで税別45,500円。肘無し/RGC-004の本革は税別47,000円、一番安い布張りで税別39,500円。(1992年カタログ)

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 次に少しハイバックになったデザインの椅子です。当時、安田屋家具店でも多く販売していたダイニングチェアーです。写真の椅子は布張りです。本革張りもありました。当時の価格で両肘付/ RGC-005の本革は税別91,000円、一番安い布張りで税別61,000円。肘無し/RGC-006の本革は税別81,000円、一番安い布張りで税別51,000円。(1992年カタログ)。背もたれ木部の接合部のご修理をここ最近安田屋家具店では行ないました。

 そして最後にリビング・ダイニングチェアーとして両肘タイプのみのRGC-009です。写真の椅子は布張りです。本革張りもありました。当時の価格で本革は税別88,000円、一番安い布張りで税別55,000円。

 各椅子の張替ですが、基本的にはまずお買い求めになられた家具店に張替修理のご相談をされることをお勧めいたします。ただお買い求めになられた家具店が閉店していたり、遠方であった場合は、お住いの場所近郊の椅子張り職人に相談されるとよいかと思います。電話帳の「家具修理」または「椅子張り替え」欄をご覧になられると数店掲載されているはずです。また地域によっては、隣の市町村に椅子張り屋さんがあっても、営業範囲内である場合もありますので、多少範囲を広げてお探しになられることをお勧めします。

 ただし上記でご紹介したRGC-001、003、005、006に関しては、現在の布地を取り外す時に木部を傷付けてしまう職人もいますので、どの職人がよいのか、職人の技術力を十分に吟味する必要があります。

 RGC-002、004に関しては、取外せる座面となっていますので、どの職人でも仕上がりに変わりはないかと思います。ただ背もたれの籐部分は椅子張り職人ではできずに、別の籐職人で行う場合もあります。そうすると二度手間となり修理費用も高くつきます。ですからこの場合は、飛騨・高山の工場にて修理を行なわれた方がよいかと思います。

 RGC-009に関しては、それほど難しい張り方ではありませんので、わざわざ飛騨・高山の工場で修理しなくても、ご自宅近郊の椅子張り職人で行なえばよいかと思います。ただしいずれの場合も、1店だけで見積を取るのではなく飛騨・高山の工場で行う場合とを相見積もりされてから修理されることをお勧めします。

 いずれのダイニングチェアーの場合でも張り生地を本革で行う場合は、地元の職人よりも飛騨・高山の工場のほうが安い場合があります。本皮の場合は、地元の職人ですとあまり本革を材料として持っていませんので、廃棄するロスの部分が多くなってしまい割高になります。飛騨・高山の工場の場合は、大量に材料を仕入れてダウンをはかり、また無駄なく材料を使用できるため廃棄するロスが少ないので割安なのです。本革を希望される場合は、生産工場での修理価格を必ず確認されるとよいですよ。

 総合的に考えて、張り生地の実物サンプルで色を確認したり、梱包作業、往復運賃などのことを考えるとご自宅近郊の地元の椅子張り職人で張りかえられることをお勧めいたします。

 以上、お役に立てれば幸いです。
 最後に、「REGARONE」を製作した飛騨・高山の工場への修理窓口は下記の通りです。

工場名 にっしんもっこう
電話  0577-34-1122
FAX  0577-34-7311
メール support@nissin-mokkou.co.jp

 尚、ご連絡されるときには「岐阜の安田屋家具店の紹介」と先に伝えると対応がよくなることと思います。

 ご不明な点がございましたら、何なりとご相談ください。
 ちなみに安田屋家具店でも「REGARONE」の張替は承っておりますので、お気軽にご相談ください。

尚、張り替えられる布地などは下記サイトの布地サンプルをご参照ください。
シンコー布地サンプル
シンコービニールレザーサンプル
サンゲツ サンプル

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2月 20, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

20年ほど前にご購入いただいた飛騨・高山に工場がある「日進木工(nissin)」で製作されたダイニングチェアーのご修理依頼がありました。背もたれ木部の接合部分が外れてしまったようです。商品は「REGARONE(レガローネ)」シリーズのRGC-006というダイニングチェアーです。張り地は本革を使用しています。

「REGARONE(レガローネ)」シリーズは、ダイニングテーブル・椅子・食器棚・リビングソファー・サイドボードなど、リビング・ダイニング家具をトータルに展開していました。

椅子の後部にはロゴが貼ってありました。

どこが破損したかというと、背もたれ木部の中央部分にある接合箇所です。フィンガージョイント工法で接合してあるのですが、この部分が外れてしまっていました。

表面側

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飛騨・高山に工場がある「nissin」の椅子が入荷してきました。

「nissin」は、飛騨・高山の工場の中で、北欧モダンデザインに近い、シンプルデザインの家具を製作しています。今回入荷した椅子4脚は、早速安田屋家具店に展示しています。またインターネットショッピングモール「ぎふ楽市楽座」店でも販売を行います。

今回入荷の椅子は・・・・、写真右から

重さわずか3.5キログラムという、とっても軽いダイニングチェアー【 NFC-406 】 ブナ材フレーム。この椅子の木部フレームは、ブナ材の他に「ナラ材」「ブラックウォールナット材」があります。

右から2番目は・・・、「nissin」でもっとも軽いダイニングチェアー【 WOC-131 】
重さは、なんと3.4キログラム。
砂糖の袋が3個と半分の大きさなんです。
本体フレームはナラ材、肘の先端にブラックウォールナット材を使用しています。そしてこの肘はダイニングテーブルに引っ掛けることができます。引っ掛けると簡単にダイニングテーブル周りのお掃除をすることができ、主婦の方に大変好評を得ています。

右から3番目は・・・、ゆったりと座っていただける「楽椅子」です。座面はとっても幅広なので、男子ならあぐらがかけます。また座高が低いので、女性の方が座ってもちゃんと足裏が床につきますので、長時間ゆったりと座っていただける椅子です。

一番左端の椅子も「楽椅子」です。
ゆったりと長時間お座りいただくことができるダイニングチェアーです。

各椅子のご紹介は、写真撮影終了後に1脚づつご紹介していきますので今しばらくお待ちください。

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7月 18, 2010 · Posted in 商品紹介, ダイニングルーム  
    

ここのところ飛騨・高山の家具のご修理依頼が続いています。
今回は、日進木工の伸長式ダイニングテーブルです。
約20年くらいご使用になられ、天板の突板がめくれてしまい悲惨な状態となっています。お客様は使い捨てるのはいやだから、ヨーロッパのように何代にも渡って使い続けたいので、子供のために今自分が直しておきたいとのことでご相談いただきました。

このテーブルの材質はチーク材です。
北欧家具のひつ、スカンジナビア家具として有名な「SCANDEX(スキャンデックス)」のテーブルをモチーフにしています。材質がチーク材からナラ材に変わりましたが、現在もまだ製作を続けている日進木工の代表的なダイニングテーブルの一つです。天板縁周りと脚は無垢材を使用してあります。伸長式天板のため、天板表面は突板仕上げとなっています。

サイズは縮めた状態の長さが156㎝、伸ばした場合は204㎝、奥行は104cm、高さは70cmです。
現在のナラ材商品の価格は、税込186,900円です。

お預かりしたダイニングテーブルを確認したところ、脚はチーク無垢材を使用していますので、表面にこびりついた油汚れなどを、安田屋家具店で販売している「オレンジリフォームクリーナー(税込2,000円)」を使用して除去す ればとってもきれいになりそうです。

天板表面は、使用頻度の高い部分のチーク突板材がはがれてしまい、下地の合板が見えてしまっている箇所が多く見受けられます。焦げ跡もあり損傷状態はかなり大きいです。

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6月 22, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, テーブル修理  
    

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