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マルニ ベルサイユチェアー張替

以前にもご紹介しましたが、広島に工場がある「マルニ木工」のロングセラー商品「ベルサイユ」の食堂椅子の張替がありました。ご結婚当時に購入された商品とのことで、約25年ほど使用されているそうです。

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肘付き椅子2脚、肘無し椅子6脚の合計8脚です。椅子と同じシリーズの伸縮できる楕円形の大きなダイニングテーブルの塗り直し修理も同時に行うこととなりました。

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天板表面のポリウレタン樹脂塗装がボロボロにはがれてしまっています。突板もはがれている部分があるので、天板免の塗装を削り落とした後、新しい突板を貼り、ウレタン樹脂塗装を行い仕上げます。

さて話はベルサイユチェアーに戻しますが、お預かりした椅子を職人工房に持込んだところ、過去に一度張替えがしてあることが判明しました。背裏の布地の止め方が針釘を使用してあったのでピンと来たそうです。

そうなんです。
このベルサイユチェアーの背裏の布地の張り方が特殊なんです。とても難しい作業なんです。四代目も貼り方の構造が知りたくて、職人さんが張り布をはがすときに立ち会ったのでした。そしてどのように貼られているのかを確認したのですが、どのようにして布地を木部に止めるのか、その方法がまったくわかりませんでした。

布地を折り曲げて木部にタッカー針で止めてあるのですが、表からはその針が見えないんです。文章でお伝えしてもよくわからないと思いますが、プロでもわからない貼り方をしています。一度マルニの営業マンに聞いたのですが、企業秘密とのことで教えてくれませんでした。

普通の椅子張り職人がこのベルサイユ椅子を張り替えると、背裏の止め方がわからないため、表面から飾り鋲を打ち込んでで布地を貼ってしまいます。そのため仕上がるととてもゴツイ椅子になってしまいますので、よくよく吟味して職人を選びましょう。

ベルサイユチェアーが仕上がってきましたらご紹介します。

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1月 17, 2015 · Posted in 椅子張替え  
    

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