さて今回は、ビニールレザー・ソフトレザー・合成皮革・PVC(いろいろな呼び名がありますが全て同じ)についたボールペンインクが消せるのかを「インクリムーバー」を使って実験しました。
イエロー色のビニールレザーに一般的なボールペンで書いてみました。
まずは先端のキャップを外し、下部の緑色部分を時計回りに回す。
すると先端からインクリムーバーが出てくるので、
円を描くように、ボールペンインクの上に「インクリムーバー」を塗り広げる。
すると直ぐにインクが溶け出します。きれいな乾いた布地でふき取ります。
布地にインクが付着します。何回かふく作業を行いますが、常にインクが付着していないきれいな部分を使用してふき作業を行ってください。
インクが付着した部分でふき続けると、付着したインクがレザーの方に付き、インクを消す作業をしているのに、インクをつける作業となり、被害を拡大させますのでご注意ください。
あくまでもインクが付着していないきれいな布地でふきましょう!!!!
きれいな乾いた布地でふき取ってみると・・・・、薄くはなったもののまだまだ薄っすらとインク線が見えるので、さらに「インクリムーバー」を塗り、歯ブラシでやさしくこすってみる。
この時あまり強く力を入れてこすらないこと!!
強くこするとレザー表面にキズが付きます。最悪破れてしまいますので、ご注意ください。
「インクリムーバーを塗る」「歯ブラシで軽くこする」「きれいな布でふき取る」この作業を
何回か繰り返してください。徐々にインクが消えていきます。
見てください。
ボールペンインクの線が消えたのがわかりますでしょうか。
実験は成功のように見えたのですが、よーく見てみると(拡大してみると)
本革の時には完全に除去できたのに、合成皮革(ビニールレザー)の場合は、
うっすらとインク線のアトが見えてしまいます。
合成皮革(ビニールレザー)の種類にもよりますが、今回のソフトレザーの場合、
ボールペンで書いた時に筆圧で合成皮革(ビニールレザー)表面を傷つけた
ことが原因で、本革と違って完全に除去できない理由ではないかと思います。
使用した合成皮革(ビニールレザー)色が白色なので、特に目立つのであり、
色が付いている合成皮革(ビニールレザー)の場合は、色が濃くなればなるほど
ほとんど目立たなくなることは間違いありません。
次回は、1ヵ月後経過したボールペンインクは除去できるのかご報告します。
本革に付いたボールペンインク消しの実験結果はこちらをご覧ください。
・本革(白色)に付いた場合の実験結果 ・本革(茶色)に付いた場合の実験結果
この商品は安田屋家具店ネットショップBASE SHOPにて、365日24時間いつでもお買い求めいただけます。
注 意
すべてのインクを落とせることを保障するものではありません。
インクリムーバーを使用してもインクの種類や革色(特に色が薄いタイプ)によっては、完全に落ちない場合がありますので、事前にご了承ください。