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750角座卓塗直修理

昨年末にご紹介した唐木座卓の塗り直しの続報です。K様から塗り替え後の塗装色についてのご質問がありました。

K様からのご質問
先日は丁寧なご返答を有難うございました。
現在、ウレタン塗装で検討中です。ちなみに、納期は商品到着後、どれくらいで仕上がりますか?(時期にもよると思うので、だいたいの目安でOKです) あと、塗り替え後の色について質問させてください。

今の漆塗り(濃い茶色)と同程度の濃い茶色になりますか?ウレタン塗装だと明るい茶色になってしまうのでしょうか?当方の希望は、現在の座卓の色に近い色での塗り替えです。あくまで色が気になるだけで、漆塗りからウレタン塗装になる持ち味の変化は了解済みです。

安田屋家具店からの返信
ウレタン塗装を行った場合の塗装色ですが、現在と同じ色での塗装となります。現在の塗装色よりも明るい茶色にはなりませんので、ご安心ください。厳密に比較すると、現在の色よりもわずかに濃い色での仕上がりとなりますが、色の違いはほとんどわかりません。塗装のツヤに関しても、現在のツヤと同程度で仕上げます。

修理期間ですが、当店に到着後から10日~3週間前後での発送となります。通常は10日ほどで発送できますが、現物を確認してみないと確実にはお約束できませんが、最大限手間がかかったとしても、遅くとも3週間までには発送できます。

K様から返信
正式にウレタン塗装での塗り直しで注文します。

そして1月早々にK様からの荷物が、ヤマト運輸の「らくらく家財引っ越し便」で届いた。

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巻き段ボールを開梱し、プチプチの養生を取り外すと、

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中から横幅750×奥行750×高さ350mmの唐木座卓が出てきた。

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材質は「花梨(カリン)」材のようです。

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本漆塗りの天板表面は、ほぼ全面にわたって塗装が剥げてしまっています。 天板四方の角面に斜めに木部が接合してある箇所、通称「トメ」と呼ばれる部分の木部の伸縮による外れはありません。隙間なくピッタリと接合しています。

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 天板中央部の鏡板の割れや伸縮もありません。木部の痛みはほとんどない、とても良い状態の座卓でした。塗装を塗り替えれば新品同様になります。

現状と同じ「本漆塗り」で塗り替えるか、一般的な家具塗装である「ウレタン塗装」で塗り替えるかの選択がありますが、今回はお子様がまだ小さいのでお手入れが簡単で気を使わないで使用したいとのK様のお考えでした。 そこで「ウレタン塗装」仕上げで塗り替えることとなりました。

理金額は税込み63,000円。(2017年1月現在) 往復の送料が別途必要です。

早速、職人工房に持ち込みました。直ぐに木部の塗装である本漆を全て除去するためにサンドペーパー掛け作業を行う職人でした。 修理完了まで約1週間の作業となります。K様、しばしお待ちあれ。

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2月 5, 2017 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

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