TOPページ » 家具リフォーム・修理 » 椅子張替え » この記事

チェスカチェアー張替完了

先日お預かりした「チェスカチェアー」の座面籐シートを張り替える作業が完了しました。

張替前

使用した材料は、一番よく使用される「五分カゴメ編み籐シート」です。無着色の生地仕上げです。

張替後

「五分カゴメ編み」籐シートは一番上部で耐久性が高いので、多くの椅子張に使用されている材料です。

さらに今回は、座面サイズ(座面サイズ/横幅430mm×奥行400mm)が大きいので耐久性を高めるために、座面裏側に籐皮を撚った籐バンドを十文字に取付ける「十文字補強」も行いました。

籐シートの張り込み方法は、木枠渕周りに彫られた溝に籐シートと丸籐をたたき入れて止める「溝決め込み仕上げ」です。この張り込み方法の耐久性を100とすると、十文字補強を入れると耐久性が1.5倍の150になります。手編み仕上げとほぼ同じ耐久性になります。

さらに「井桁補強」にされると耐久性が2倍になります。今回のチェスカチェアーの座面サイズでは「十文字補強」で十分な効果があると考えます。

座面裏に取付けた「十文字補強」は、座面表面からはほとんど見えませんので、違和感はありません。

今回のチェスカチェアーは座面のみの張替修理でした。そのため張り替えなかった背面籐シートと色が異なります。

張替えなかった背面籐シートは年数経過によりアメ色に変色しています。一方張替後の座面籐シートは、白っぽい色となります。しかしご安心ください。

年数が経過するごとに少しづつ籐シートの色がアメ色に変化していきます。蘇異臭的には張り替えなかった背面籐シートとほぼ同じ色になります。張替当初は若干違和感を感じますが、徐々に色の変化により違和感はなくなります。

今回の修理費用は、座面のみの張替は税込み16,000円です。
オプションの「十文字補強」加工費用が税込み5,000円です。補強材は張替修理時でないと加工できませんのでご注意ください。往復の送料が別途必要です。

今回のご修理合計金額は税込み21,000円です。お客様自身で持込・引取をされますので往復の送料は必要ありませんでした。

チェスカチェアーの座面及び背面の籐シート張替をご検討の方は、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
9月 6, 2021 · Posted in 椅子張替え  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights