TOPページ » 家具リフォーム・修理 » 椅子張替え » この記事

ロッキングチェア籐座張替

先日ご相談がありました秋田木工製ロッキングチェアーの座面籐シート張替のために、岐阜市内のT様宅へロッキングチェアーを預かり行きました。

50年以上前のロッキングチェアーだそうです。祖父母様が使用されていたのですが、座面籐シートが破れ使われなくなってから長期間ホコリをかぶったままになっていたそうです。座面籐シートが張り替えられると安田屋家具店ホームページで知り、今回のご修理につながりました。

50年以上前の商品なので背面、座面ともに籐シートは手編み仕上げです。

現在と同じ「手編み仕上げ」で張り替えると座面だけで8万円以上するため、一般的な「溝決め込み仕上げ」に改良しての張替となりました。「溝決め込み仕上げ」は「手編み仕上げ」に比べて強度が半分くらいになるため、座面裏に籐皮を撚った「籐バンド」を十文字に入れる十文字補強を取付けます。これで強度は「手編み仕上げ」とほぼ同じになります。

座面の籐シートサイズは横幅425mm×奥行435mmです。職人工房に持ち込んで約2週間ほどで仕上がりました。

「十文字補強」の籐バンドは、座面表からはほとんど見えません。

張替当初の籐シートは白っぽい色ですが、年数が経過するごとにアメ色に変化していきます。今回張り替えなかった背面籐シートとは最初色が異なりますが、年数が経過すると徐々に同じような色に変化していきます。最終的にはほぼ同じ色になります。

「溝決め込み仕上げ」に改良するには、座面木枠にあけられた手編み仕上げのための穴を中心にして、幅4mmほどの溝を彫ります。その上に五分カゴメ籐シートをのせ、籐丸芯材を籐シートの上から溝に叩き込んで仕上げます。

座面裏側には、手編み仕上げの穴がそのまま見えます。

座面表からも所々、手編み仕上げ用の穴が見えます。

「溝決め込み仕上げ」に改良すれば、将来安価に張替が、何度でも可能です。

張替が仕上がった座面をロッキングチェアー本体に取付けます。

座面裏側の十文字補強材は見えません。

今回の張替・改良修理費用は税込合計32,300円です。往復の送料が別途必要ですが、今回は岐阜市内でしたので無料サービスです。

座面張替費 税込 18,000円
溝彫加工  税込 7,800円
十文字補強 税込 6,500円
往復送料  無料サービス
——————————–
税込合計金額 32,300円

今回の張替で以前と同じ期間は少なくともご使用いただけます。ちなみに秋田木工のロッキングチェアーは現在も販売されています。ただし背面は籐シートですが、座面は布張り仕上げとなります。背面の籐シートも手編み仕上げではなく、今回の張替と同じ溝決め込み仕上げとなっています。

そして現在(2022年)の価格は、税込253,000円です。

それと比較すると今回の張替費用はとっても安価でした。親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく事を願っています。

座面に籐シートを使用しないのは、籐シート材の耐久性が非常に悪いものしか入手できないためです。安定的に供給することができないため、ロッキングチェアーに限らず、ダイニングチェアーでも座面籐シート張りの椅子は現在ほとんどありません。

では張替に使用する籐シート材はどうか?、
ご安心ください。張替専用シートとして耐久性を重視した材料を専用に製作させています。それを使用していますので、昔の籐シート材とほぼ同じ耐久度を持っています。

ロッキングチェアーだけでなく、ダイニングチェアーの背面、座面の籐シートが破れた場合は、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。無料でお見積りいたします。お気軽にご相談ください。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
5月 7, 2022 · Posted in 椅子張替え  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights