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カリモク製椅子籐シート張替

岐阜市内のお客様から、25年ほど前のカリモク製食堂椅子の背面籐シートが破れたので張替えたいとのご相談がありました。

強度が一番低い編み方である「四ツ目籐シート材」が使用されています。強度・耐久性が低くいので、最近の家具にはあまり使用されなくなりました。

表側

また籐材の弾力性を無くしてしまう塗装仕上げが行われています。籐シート材は無塗装仕上げの方が強度が高いのです。塗装を行うと籐材を塗料がコーティングした状態となり、弾力性が無くなり、強度・耐久性が落ちてしまいます。でも家具工場は、強度・耐久性よりも見た目の雰囲気にこだわるため、木部と同じ塗装仕上げをしてしまうのです。

裏側

安田屋家具店では無塗装・無着色の生地仕上げをお勧めしています。

生地仕上げによる張替後は、白っぽい色をしていて、木部フレームとの違和感がありますが、年数経過とともに徐々にアメ色に変化していきます。木部フレームのようなこげ茶色にはなりませんが、徐々に違和感はなくなっていきます。

また現在の「四ツ目籐シート材」は一番強度が低いので、強度が一番高い「五分カゴメ編み籐シート材」を使用した張替をお勧めします。

以前はカゴ目が小さい「三分カゴメ編み籐シート材」を使用していましたが、材料費が3倍に値上がりしたため費用的にお勧めする方法ではなくなりました。値上がりの原因としては、「三分カゴメ編み籐シート」はカゴ目が小さいので「五分カゴメ編み籐シート」よりも編むのに手間と時間がかかるのに工賃はあまり変わらない。そのため「三分カゴメ編み籐シート」は発注しても作ってもらえなかったり、大幅な値上げにつながっているようです。

今回の「四ツ目編み籐シート材」を使用した場合
張替作業費 税込13,000円
材料費   税込 8,000円
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張替合計税込金額21,000円(2024年2月時点)

今回のお客様は岐阜市内でしたので、四代目が引取・納品を行い、送料は無料サービスいたしました。ご遠方の場合、お客様宅~当店・当店~お客様宅までの往復の送料が別途必要です。

「五分カゴメ編み籐シート材」を使用した場合は、材料費が7,000円と少し安価となりますので、税込合計金額は20,000円となります。(2024年2月時点)

修理期間は約1週間です。
食堂椅子の背面籐シート材の張替をお考えの場合、ぜひ安田屋家具店にお気軽にご相談ください。お待ちしています。

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3月 25, 2024 · Posted in その他の家具修理  
    

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