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半かぶせスライド蝶番

K様からのご相談
我家の古い箪笥のとびらの蝶番が破損しましたが、販売した家具店が閉店しているため、修理ができないで、困っています。

横に長い方の金具の裏には6001529。

丸い金具の裏には6004128と刻印されています。代替えの金具なないでしょうか?

安田屋家具店からの返信
金具の写真を確認したところ「made in Austria」の刻印がありますので、日本製金具ではなく輸入金具となります。そのため刻印の数字から金具を割り出すのはできません。使用年数から恐らく全く同じ金具は現存しません。

また代替金具は国産金具となります。 写真からでは扉にあいている円形溝にはめ入れる丁番のカップ径サイズ、開く角度、カブセ量などがわかりませんが、国産金具での代替えは存在します。 金具の詳細を確認するため、扉に取付けてある丁番本板と家具本体側板に取付けてある受座金具の両方を下記住所にお送りください。現物を確認して代替金具をご提案いたします。

金具取替作業において、破損していない古い金具が2個あれば取替作業はそれほど難しくなく、一般の方でもできます。 お役に立つ情報であれば幸いです。

数日後に破損した金具が届いた。

まず破損金具は「オーストリア製」の輸入金具です。年数も経過しているので同じ金具を探し当てるのは困難で現存しない金具となります。

扉が開く角度が170°タイプです。
扉にあいている円形溝にはめ入れる金具円形部分は「カップ径35mm」です。

丁番本体と受座金具との接合は旧式の「ネジ式接合」です。
丁番本体の根元部分が破損しているため、内部にバネが組み込まれている「キャッチ付き」タイプか、バネの無い「キャッチ無し」タイプかは判断できませんが、恐らく扉を閉める時に閉まる寸前で手を離すとバネの力で自動で扉が閉まる「キャッチ付き」タイプだと思われます。

カブセ量は12mm+5mm=17mm位です。

これらの条件に合う金具が一つありました。

カップ径は同じ35mm。

扉が開く角度は同じ170°タイプです。

次回、破損金具と代替金具を比べてみます。つづく

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