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「白龍」刻印の丁番

茨城県のM様より、破損したスライド丁番金具が送られてきた。
早速金具を確認すると、多くは婚礼家具の洋服たんす開き扉に使用されているスライド丁番金具だった。

婚礼たんすの大きくて重い扉を支えるための頑丈な金具です。通常のスライド丁番金具の開き角度は100度が多いのですが、今回送られてきた金具は扉の開き角度が170度まで開くタイプなので、たんすのグレードがわかるんです。

金具を調べてみると「白龍」の刻印と「9D2」の印字があった。「9D2」の品番から金具を調べることはほぼ無理ですが、「白龍」の刻印で他工場の金具で代替えできると四代目は判断した。

「白龍」刻印の金具は、相当前に金具工場が廃業したためすでに現存していない金具です。

扉に金具の円形部分をはめ入れるための穴の直径は35mmなので、他工場で生産している最新のスライド丁番金具が代替金具として使用できるのです。

扉にあいている穴に金具の円形部分をはめ入れた後に固定するビス穴位置もほぼ現在と同じ位置なので簡単に取り付けができます。

破損金具と代替金具の違いは、受座金具の構造です。
破損金具の場合、扉側に取付けるスライド金具本体と、家具本体側に取付ける受座金具とを接合する仕組みは、受座金具についている接合固定ネジで接合する仕組みです。

一方、代替金具は最新式で、受座金具に接合固定ネジがなく、引っ掛け金具でワンタッチで簡単に接合できる仕組みとなっています。ちなみに接合の仕方は、受座金具の先端にスライド丁番金具本体の中央部分を引っ掛けた後、スライド丁番金具本体を受座金具に押し付けます。

パチンと音がしたら接合完了です。

逆に取り外す時は、スライド丁番金具の一番後側の黒色部分を押すだけです。

簡単に家具側板側に取り付けた受皿からスライド丁番金具が外れます。

さて本題に戻り仕組以外の違いは家具本体側に取付ける受座金具の取付ビス止の数です。破損金具の場合は4か所のビス止となっていますが、代替金具の場合は2か所となっています。

ただ代替金具の場合、スライド丁番本体と受座金具が接合している状態では見えない隠れた場所に3か所目のネジ止位置があるんです。それは受座金具の中心です。

したがって合計3か所のビス止と実際はなるのですが、2か所のビス止だけでしっかり固定されますし、スライド丁番金具の耐久性には影響ありませんので、気になる方のみ隠れた3か所目のネジを止めるようにすればよいと思います。

家具業界のプロではない、一般の方でも失敗しないスライド丁番金具(ワンタッチ式)の取替え方法をご紹介しましょう。

重要なのは「家具本体に古い金具で扉が取り付いた状態で金具の取り換えを行う」ということです。全く同じ金具で取り換えるのであれば、ネジ穴位置は同じ位置となりますので、扉を家具本体から外した状態で金具を取り換えた後、家具本体に扉を取付けることは簡単です。

でも今回のように受座金具の形状が異なり、ビス止め位置が変わってしまう場合、扉を家具本体から外した状態にすると、家具本体側に取付ける受座金具をどの位置に取付けたらいいのかわかりません。

適当に取付けてしまうと、扉の開閉に支障が生じてしまいます。

そこで簡単にできる方法があるんです。それは・・・・、次回のお楽しみ。

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11月 25, 2017 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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