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よくある引き出し修理

 ここ最近低価格の家具が多くなり、引き出しのご修理が増えています。

 価格を下げるために材料・人件費(海外生産)・工程を省いているため、こんな修理が多発しているのです。以前は、いかに安物とはいえこのような修理はほとんどありませんでした。家具つくりの技術が低下しています・・・

 

 引き出しの前板がダボで接合してあるだけの構造です。今回の引き出しはサイドボードの引出しでした。

 ダボが外れたまま使用されていて、とうとうダボが折れてしまったため安田屋家具店にご相談していただきました。

 現状は、手前のダボはダボ穴の中に入ったまま折れています。

 向こう側のダボは無傷のようなので慎重に前板をたたいて前板を取外します。

 

 まずは側板のダボ穴に埋まっているダボを取り除くために、ドリルで少しづつ穴を開けていきます。

 

 はじめから大きなサイズのドリルで穴を開けようとすると失敗することが多々あるので、ダボ穴よりも小さい直径のドリルでまずダボ穴の中心に穴を開け、次に穴と同じ大きさのドリルを使用して穴を開けていきます。

  側板の穴あけ完了

 次は前板のダボ穴に埋まったダボの除去です。側板と同様にドリルを使用して行います。

 写真右側が底板部分です。

 穴を開けたら新しいダボを用意して、ダボにボンドを塗り穴に差込み、かなづちで叩いて入れ込みます。

 ダボを取り付けた状態

 ダボ穴を開けなおし、ダボを入れ込んだら、前板と側板の接合を行います。

 これはダボをダボ穴に入れ込めばよいのです。この時ダボとダボ穴にボンドをたっぷりと塗っておきます。

 側板木口にボンドを塗る

 

 ダボと底板を差し込む溝にもたっぷりとボンドを塗ります。準備ができたらいよいよ接合作業です。

 ダボをダボ穴に差し込みます。

 差し込んだ後、かなづち、木槌、ゴム槌で前板を叩いて、ダボを完全にダボ穴に入れ込みます。接合部に隙間ができないないように慎重にたたきます。この時、前いた表面を傷つけないように、あて木をします。適当な木がなければ、週刊誌などの雑誌を2~3冊重ねてあて木としてすればOKです。

 ピッタリと接合したら固定治具を使用して、接着剤が乾くまで接合部を固定します。

 固定治具を使用するときも、傷がつかないようにあて木を必ずします。この状態でほぼ1日おきます。

次に補強材を入れます。前板がダボだけで接合してあるので、側板と前板の接合部に三角の隅木を取り付けます。

三角の木を側板の高さと同じサイズに切断し、ボンドを付けて取り付けます。

 

 さらに底板の接合部が短かったので、底板にも補強材を取り付けます。

 

前板と底板の接合部に板を取り付けて補強します。

 

このままの状態で1日経過してから固定治具を取外せば、修理完了です。

ちなみに今回のご修理費用は税込5,000円でした。(出張費は別途です)

 

 

11月 16, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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