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時代たんすのカギの外し方

古い時代たんす、民芸たんすによくありがちなカギがないのに、カギがかかっている引出や扉をあけたい場合にどうしたらいいのかというご相談がありました。お問合せにあるようにカギを新しく作ることができればよいのですが・・・・。

愛知県一宮市のA様より
時代箪笥の鍵をなくして困ってます。

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とりあえず開けたいのですが、作成も出来ますか?

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住まいは一宮市です。写真添付致しました。宜しくお願い致します。

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安田屋家具店からの返信
たんすのカギの作成は、残念ながら当店ではできません。

当店実店舗で同様な事例のカギを強引にあける方法をお伝えします。ただし無理をしないように注意してください。たんすを傷つけてはもともこもありませんので、ご注意ください。

カギの構造はいたってシンプルな構造です。
資料を添付しましたのでご覧ください。

カギ構造

カギの芯棒は、1枚の鉄板全長の3分の2程度の長さまで厚みを半分に切り割いた状態のものです。

たんすのカギを回すと、この鉄板が上に上がって「ハの字」に広がり、鉄板の下部がカギ本体にある出っ張りに当たって止まります。 カギ本体から飛び出た芯棒10mm~15mmが、たんす本体に彫られた穴に引っかかることでカギがかかった状態となります。

カギを外すときは、カギを回すと「ハの字」に広がった鉄板を閉じ、カギ本体の出っ張りから外れ、カギ芯棒が下に下がることで外れる構造です。

カギ本体を扉から外すと上記の構造がよくわかります。

A様のカギのかかった扉を開ける方法としては、まず扉左側の引出を抜きます。次にマイナスドライバーまたはバールのような道具をカギのかかっているカギ本体部分の扉の隙間に差し込みます。 そして木部を傷つけないように注意しながら、引出と扉を仕切っている縦板を引出側に押し広げます。

押し広げながら、扉を強引にあけるように引っ張ります。カギ芯棒の出っ張りは10mm~15mm程度なので、少し押し広げれば、カギが外れ扉は開くと思います。 ただしくれぐれも扉本体、縦板ともに木部が破損しないように注意しながら行ってください。

当店実店舗ではこの方法でカギを外しております。扉が開いたら、カギ本体を確認して、飛び出ているカギ芯棒を切断してください。切断しないと再度カギがかかってしまいますのでご注意ください。 お役に立つ情報であれば幸いです。

A様からご返信
お世話になります。 早速にご丁寧な説明ありがとうございました。 試してみます。 ありがとうございました。

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1月 20, 2017 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

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