ここ最近お問い合わせが多い丁番金具についてお知らせします。
金具に「NOEMA」、または「MD5A」と刻印された丁番金具です。
金具タイプとして写真上から「ミドルカブセ」、「全カブセ」、「半カブセ」です。これらの丁番金具は、すでに生産中止で、在庫も完売し現存していません。3年ほど前までは、もともとのオリジナル工場とは別の工場がノーブランド品として生産しているのを四代目が見つけて、安田屋家具店にて販売をしていました。
しかし金具を見つけた時には需要の低迷で生産を中止していました。そのため在庫として残っていた金具を全て安田屋家具店で購入しましたが、あっという間に完売してしまいました。
その後もこの丁番金具に関する問い合わせが続いたので、四代目は生産をしていた工場に再生産をして欲しいと懇願したのでした。しかし・・・・、
工場より
毎度、有難うございます。
お問い合わせのありました直付スライドヒンジ450についてですが、申し訳ございませんが廃盤となっております。調整機能がないため、従来使用していただいておりました木工メーカー様が調整可能なスライドヒンジに移行してしまったことが主な原因です。
又、海外品で受注生産となっておりロットが12,000個以上となっています。又、ここ数年生産しておらず金型が使用できるか確認してみなければわかりませんし、為替の変動や人件費の変動があり価格も大幅にかわっていると思われます。申し訳ございませんがご理解のほどお願いいたします。
最低購入数量が12,000個となると、数百万円必要になってしまう。町の小さな家具店では少々荷が重いです。なんとか再生産してもらえるようなあの手この手を考えて再度、工場に直談判です。
1ロットが12,000個以上となると1商店として購入するには価格的に無理がありますので、個店として発注することはできませんが、なんとか再生産する道はないものでしょうか。修理品の取替としての販売がほとんどなので、大量数をすぐに販売することは難しいですが、少なくとも今までに販売した金具の数量だけ、取替修理としての販売個数が出てくる可能性は潜在的にあります。ホームセンターへの修理金具としての販路もあるかと思います。再生産の道を検討頂けないかと思いご連絡いたしました。ぜひご検討ください。
そして待つこと数日。工場から連絡がありました。
毎度有難うございます。 お問い合わせの直付丁番ですが、確認しましたところ 海外(中国)工場において金型をすでに廃棄しております。 新たに金型を製作する予定もありません。 大変申し訳ございませんが御理解のほど宜しくお願いいたします。
金型をすでに廃棄してしまったのかぁーー!!、なんたることかぁーー。万策尽きました。生産中止した理由として「調整可能なスライドヒンジ(スライド丁番金具)に移行してしまった」のが時代の流れなので、仕方がないことですかぁ。
ということで、金具に「NOEMA」、または「MD5A」と刻印された丁番金具はすでに現存していませんので、現在主流のスライド丁番金具に変更する修理となります。素人の方が取り換え出来る作業ではないので、ご自宅近くの家具店または家具修理店に相談されることをお勧めします。