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続 飛騨産業ロッキングチェア修理

先日お伝えした飛騨産業のロングセラー商品「C63 ロッキングチェアー」の脚折れ修理に関して、修理金額をご提案したところご注文をいただきました。お客様宅が、天下分け目の関ケ原合戦場に近い垂井町だったので、四代目がお預かりにお伺いすることにしました。

垂井町は、四代目の祖母 直子の実家がある場所なので、子供の頃から頻繁に行き来しているので勝手知ったる場所です。

お客様宅に到着するとなんと店名が「ROCKING CHAIR(ロッキングチェアー)」という美容院でした。店名に由来するロッキングチェアーのご修理なんだと思う四代目でした。

早速お預かりしてきました。

向かって左側の後脚とソリ板との接合部で、後脚の根元がポキッと折れていました。

前脚とソリ板との接合は抜けているだけの状態でした。

後脚1本を新しい材料に取替える修理となります。取替えるにあたって、一度脚部分を全て分解する必要があります。ソリ板は外れただけなのでそのまま使用します。

修理内容は「後脚材」1本交換と脚部分の組直し修理です。この修理内容であれば、ご提案金額通り税込み27,000円の修理費用です。往復の送料は四代目が引取・お届を行いますので無料サービスです。

ただ1点気になることがあります。
座面板が接合部分で割れていることです。座面板は恐らく以前割れてしまったので再接合修理を行った修理跡が見られます。座面裏に補強板も取付いているのでわかります。ただ本格的な修理ではなく、割れた部分のみを再接合する部分修理の様です。

そのため以前割れた部分とは違う場所が再び割れてきたようです。

座面板は1枚板を使用しているのではなく、数枚の板を接合して1枚の座板を作っています。経年劣化で接着剤の耐久性が落ちたり温度湿度の変化による木部の伸縮で接合部がはがれるのです。

現在の状況では、座面裏に補強板も取り付けてあるので、すぐに座面が大きく割れることはありませんが、近い将来危険な状態になることは明らかです。

そのためお客様に座面板の再接合修理を同時にされることをお勧めしました。追加の座面割れ修理費用は税込み7,000円であることをお伝えしてご検討いただきました。

お客様からのご返事を待つ間、飛騨・高山の修理工房に発送する梱包作業を行うのでした。

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5月 19, 2021 · Posted in その他の家具修理  
    

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