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チェスカチェア座面張替

他店にてチェスカチェアーの座面を張替えられたお客様からのご相談です。

チェスカチェア(※正規品です)の座面修理について相談です。先日、座面の藤が破けてしまい、他社様に修理を出した所、外枠に数箇所、写真のようなえぐれたような傷がついて戻ってきてしまいました。

このような傷の修復と合わせて、全体的に座面自体の張り替えのやり直しのご相談をすることは可能でしょうか?可能な場合、お見積りも頂戴できますと幸いです。

安田屋家具店からの返信

木部フレーム枠の一部がへこんでしまった傷ですが、これは張替修理作業の中で、古い籐シート材を取外す際に籐丸芯材を溝から取り外す時に籐丸芯材と溝の淵に道具を差し込んで取外す作業でできてしまった傷となります。

この作業は木部を傷つけないように慎重に作業をするのですが、強固に接着されている部分があると強い力で取外す作業を行います。その際に大なり小なりヘコミ傷が生じてしまいます。当店職人による張替作業の中でも起きてしまう症状ですが、写真のようにヘコミ具合が大きいことはあまりありません。

へこんでしまった部分を削って修理すると、その部分の溝の幅が現状より少し幅広となってしまいます。すると丸芯材を溝に決め込む際、その部分がユルユルとなってしまい強度が落ちます。またヘコミ傷を平らに削っても、その部分に籐丸芯材が入り込みませんので、現状と同じ隙間が生じた状態となります。修理後の状況は現状とあまり大きく変わらないものと考えます。

この修理の場合は再度籐シート材を取外す必要がありますので、再張替となります。

ヘコミが気になる場合は、木材補修用パテ材を埋め込めば隙間が無くなりますので、ヘコミ傷は目立たなくなります。ただ若干籐丸芯材との色違いが生じます。

次に籐シート材を決め込むための籐丸芯材の長さ調整がうまくいかずに少し短くなってしまい、ジョイント部分に隙間が生じてしまったケースです。

補修するには丸芯材を取外さなければなりません。通常この丸芯材は溝に叩き込む際に接着剤を使用しています。そのため取外すと恐らく籐シート材が破れることが考えられますので、籐丸芯材のみを取替えることは技術的に難しいと考えます。

となるとやはり座面籐シート材の再張替となってしまいます。

チェスカチェアー座面のみの張替費用は1脚税込18,000円です。(籐シート材は写真と同じ五分カゴメ編み籐シート・生地仕上げ) 往復送料が別途必要です。(2024年当時)

張替えたばかりの籐シート材を直ぐに張り替えるのは少々もったいないと思います。使用に関しての強度的には全く問題はありません。一度目に着くとどうしてもその部分のみ目にとまってしまいまいますが、急ぎ張替えるよりも、次回破れた時に今回の部分を含めて修復することをお考えになられる方がよろしいかと考えます。

どうしても気になる場合は、木材補修用パテ材を埋め込む方法がよろしいかと思います。

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4月 9, 2024 · Posted in 椅子張替え  
    

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