TOPページ » 家具リフォーム・修理 » この記事

秋田木工ロッキングチェア

2022年に「秋田木工」製ロッキングチェアーの座面籐シート張替を行ったお客様から、再修理のご相談がありました。

座面・背面ともに「手編み仕上げ」で張ってありました。
2022年の修理時には、破れてしまった座面のみ張替を行いました。「手編み仕上げ」で張替えるとかなりの高額になるため、座面木部渕周りに溝を彫る加工を行い、一般的な籐シートの張り方である「溝決め込み仕上げ」に改造しました。

さらに強度を高めるために座面裏側に籐皮を撚った「籐バンド」を十文字に入れる「十文字補強」を行いました。

2022年当時の税込修理費用は「籐シート張替」18,000円+「溝彫加工費」7,800円+「十文字補強費」6,500円=合計32,300円でした。あれから3年が経過する前に座面籐シートが破れてきたとのことです。尚、座面サイズによって価格が変わりますのでご注意ください。今回の座面サイズは横幅430×奥行435mmです。

3年が経過し、当初白っぽかった籐シート材もアメ色に変化しています。座面籐シートは中央部が荷重により下方に伸びている状態です。

使用頻度の多さ、上からドスンと勢いよく座ることが多かったりと様々な要因が破れにつながります。今回の座面は、座面後方右側が破れる初期状況でした。座った時にお尻の左側に荷重がかかりやすいことが要因の一つであると考えます。

籐シート材は使用状況などによって耐久性が大きく変わります。そのため耐用期間を設定できません。また使用状況を確認することができませんので、張替修理に関して補償期間はありませんのでご了承ください。張替後に破れが発生した場合、使用方法に原因があるため、お客様負担での再張替となりますのでご了承ください。

座り方、使用方法によっては、張替1か月程度で破れてしまった事例がありますし、籐シートは破れる素材であるということを常に考え、丁寧な使用方法を心がけて10数年破れずに使用継続されている事例もあります。破れを防止する方法として、籐シート材の上に座布団程度の厚さの座クッション材を敷いて使用されると、荷重が分散され、破れ防止になりますので是非お勧めします。

今回の再張替は、籐シート材の張替のみとなりますので税込み18,000円です。(2025年当時)

前回張替えなかった背面籐シートが、破れてきたので同時に張り替えたいとのご希望です。

背面は「手編み仕上げ」ですので、前回の座面修理と同様に背面木部渕周りに溝彫加工を行い、「溝決め込み仕上げ」に改造しての張替となります。背面サイズは横幅425×高さ540mmです。

背面張替費用は税込み23,000円です。座面再張替との合計は税込み41,000円となります。(2025年当時)

お預かりして2週間前後で仕上がります。仕上がりましたらご報告します。

【関連記事】
続 秋田木工ロッキングチェア

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
7月 12, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights