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飛鳥民芸たんすの金具で思うこと

四国 高松に工場があった工芸家具工場「飛鳥民芸」の欅たんすに使用されている取手金具の破損状況を見て、毎回思うところがあります。四代目と同じように思ったお客様から問い合わせがあった。

お客様から問合せ
はじめまして。飛鳥民芸箪笥の鍵座付取手の取手部分の本体にひっかけている部分が折れてしまいました。こちらの箪笥を2棹持っていて、以前同じ事が起こり、修理に出したところ、そちらの説明にもあるように、鍵の色合いが変わってしまい、気になってしまいました。鍵座の本体は特に問題はないので、取手だけ、なんとか修理できる方法はないですか?

わかります、その考え。外れてしまった下がり引手部品を左右両側の突起部分に差し込むことができれば直るのに・・・・・。

折れた下がり引手部品があれば取替できるのではないか・・・・。四代目もそう考え、何とかならないかあれやこれやと考えましたが、結論として【無理】でした。

下がり引手部品の左右端をはめ入れている突起部分ですが、外れない構造になっています。

個の左右の突起部分は金具裏面でかしめてあるため取外せません。この突起部分が片方だけでも取外せれば、新しい下がり引手部品をはめ入れて取付ができるのですが、部品交換ができるように作られていません。そのため取手金具だけの交換はできないのです。

鍵座付取手金具そのものを取替える必要があります。また鍵座がついていない取手金具だけの場合もやはり、金具裏側で突起部分が溶接して固定されていて取外せません。

破損した下がり引手部品を交換することができないのです。

飛鳥民芸たんすの金具が破損した場合、部分修理はできません。鍵座付取手金具・取手金具そのものを取替える必要があります。さらに、

取替える金具は日本国産金具のため、掘り込みのエッジは鋭く紋様が美しく浮き出でいます。またピカピカのツヤが無い美しいマット仕上げとなっています。取替えない飛鳥民芸たんすオリジナル金具と混在して取付けてあると若干の違和感がありますのでご注意ください。金具の取替はそれほど難しくはありません。

お客様自身での取替作業が不安な方は、引出しを安田屋家具店に送って頂ければ取替修理も行いますのでお気軽にご相談ください。

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