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続トーネット製No.209張替

都内を中心にキャンパスがあるとても有名な大学からお預かりした、建築学科の講義で使用されているトーネット製No.209アームチェアーの座面籐シート張替が、お預かりして2週間程度で仕上がってきました。

     張替前           張替後
 

新品同様になりました。
張替当初の籐シートの色は、白っぽい色ですが、年数が経過するごとに徐々にアメ色に変化していきます。10年以上経過すれば、ほぼ張替前と同じアメ色になります。経年変化をお楽しみいただければと思います。

座裏にはトーネットのロゴがあります。

今回の張替修理は、張替前と同じ五分カゴメ編み籐シート材を使用します。

張替費用は1脚税込み26,000円。(2025/8月時点)
大学から当店、当店から大学までの往復の送料が別途必要です。片道3,000円前後だと思います。

今回ご紹介した座面または背面が籐シート張りの張替は安田屋家具店にて行っていますので、お気軽にご相談ください。お待ちしています。

大学の講義で使用されるため不特定多数の方が座られる機会が多いと考えます。そのため座面上に少し厚手の座クッションを敷いて使用されることをお勧めします。座クッションが籐シート材への荷重を分散させ、破れにくくなります。

籐シート材は環境問題や地球温暖化の影響で、材質が昔に比べて悪くなっています。そのため強度も昔に比べて弱くなっています。耐久性も低いので、最近の椅子座面には使用されなくなりました。籐シート座面の椅子を作った場合、直ぐに籐シートが破れクレームが多く発生すると考えるからです。

籐シート材は使い方、座り方によって左右されます。常に「破れる素材」であることを思い使用されれば何十年と使い続けられますが、板座や生地張り座面と同じ感覚で使用されると張替1ヶ月以内で再び破れてしまった事例も安田屋家具店にあります。使い方次第で耐久性が大きく変わりますので、十分ご注意ください。

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