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FAP・SALICE刻印の丁番

丁番本体に「SALICE」の刻印。恐らくメーカーロゴと考えられる。

受座金具には「FAP」刻印。

「FAP」刻印の金具は、以前に同じ金具が破損した時の事例がある。安田屋家具店ホームページ右上の「SEARCH」(検索)欄で「FAP」で検索すると当時の記事が出てきますので参考にしてください。

今回も前回と同様に、扉にあいている円形溝にはめ入れる金具円形部分の直径(カップ径)40mm、キャッチ付き、「インセット」タイプの丁番でした。この金具はすでに生産終了していて現存しない金具です。しかしまだわずかですが代替金具が残っていますのでご安心ください。

丁番本体と受座金具の接合方法が変わります。
破損金具の場合は、受座金具に取付いている接合ネジで固定させます。一方、代替金具はパチンとワンタッチで着脱できるようになっています。接合・取り外しがとっても簡単になりました。

受座金具のネジ位置は、破損金具と代替金具とではほぼ同じ位置です。

ただ丁番と接合している状態では見えない3か所目のネジ位置は少しずれた位置になります。

扉にあいている円形溝にはめ入れる金具の厚みが2mmほど異なります。

代替金具の厚みが2mm大きい。そのため円形溝の深さが2mm浅くなっています。

このままの状態で金具を扉の円形溝にはめ入れると、2mm扉表面より金具が飛び出てしまい密着しません。当然、扉開閉に支障が出ます。

そのため代替金具を取付ける際には、扉にあいている円形溝の深さを彫る木部加工が必要となります。

電動ルーターなどの機械があれば簡単に作業できますが、手彫りでは均一にならないので難しいです。工具が無い場合は、建具店や家具店、家具修理店に木部加工を依頼されることをお勧めします。

今回ご紹介した代替金具は、丁番と受座金具とのセットで1個税込み880円。送料が別途必要です。(2025年当時)

購入を希望される場合は、安田屋家具店までご連絡ください。在庫を確認して折り返しご案内させていただきます。

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