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60年前の茶棚

今日、60年前に御嫁入り道具として持参された祖母様のケヤキ材茶棚をお孫様が新築の家の
家具として使用したいので、リフォームをして欲しいと連絡をもらいました。

すぐにご自宅にお伺いして実物を見させて頂くと当時は一般的なご婚礼道具の一つとしての
茶棚でした。

最近はあまり使用されず、誰の目にも触れない場所に放置され、お手入れもされていないために
表面の塗装は艶がなくなってしまっていました。
ガラスも割れ、ふすまは染みがついています。
取手金具は錆びています。

何回か同じような茶棚リフォームを手がけていますが、当時のデザイン種類は現在のようにあまり多くなく大抵同じデザインですね。

しかし現在の使い棄ててしまうハリボテの家具と違って、60年前の家具は、60年経ってもいい味出してますねぇー。

いや、新品の時よりも60年経った今のほうがとってもいい家具になってるんじゃないかと四代目は思いますね。

最近は、家具屋に行ってもこんな手を抜かず仕事をしている家具をめったに見ることできないモンナぁー。

家具屋にとっては、寂しい話でやんすねぇ!!

お孫さんが受け継いで使用されるなんて、家具屋にとって嬉しいじゃありませんか。
これはひとつ、気合を入れて、祖母様の想い出の傷を残しつつ、新築の家に合う家具にリフレッシュさせてみましょう。

今後のリフォーム工程は、随時ご報告していきます。

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3月 23, 2009 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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