ゴールデンウィーク中、街中はひっそりと閑散としています。
美殿町を歩く人が普段の日と比べてめっきりと少なくなる連休です。

さみしいかぎりです。

お客様が少ないといって何もしないわけにはいきません。
というわけで連休中に行った「とってもちっちゃなベビーベット」の
オイル塗装仕上げをおこなったのでした。

そしてついに完成しました。

オイル塗装によって、とってもきれいなナチュラル色に仕上がりました。

四代目が心配した塗装の匂いもまったくしません。
もっとも100%植物オイルを使用していますので、匂いも安全、
塗装面をなめても大丈夫、安全なんです。

片側の柵は上げ下げができるようになっています。

柵を下げると・・・、

こんなかんじになります。

昨日までに報告していたオイル塗装作業中の写真では、
赤ちゃんが寝る部分の床板が入っていませんでしたが、
今回の写真はちゃんと床板が入った完成品の写真です。

さぁーー、明日は納品に行ってきます。

施主様のイメージ通りの仕上がりで、満足いただけることを願うばかりです。

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5月 3, 2009 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

さぁ、今日は「とってもちっちゃなベビーベット」の納品です。

トラックに積み込んで、いざ名古屋に向けてしゅっぱぁーっ!!!

岐阜を出てから約1時間半、名古屋は昭和区、阿由知通りに到着。
今回ご注文をいただいた阿由知通りにある「柴田クリニック」様の玄関です。

柴田クリニック様とは、現在の柴田先生のご婚礼家具のご用命から始まり、
新しく建替えられた病院の家具のご用命をいただいています。

ホテル並みの設備とサービスを売り物にしている産婦人科が多いのですが、
大抵は郊外に立地しています。
名古屋の都心、街中に立地している産婦人科はとっても少ないんだそうです。

かつては街中に多々あったそうですが、廃院したり、郊外に移転したりして
現在は数えるほどしかないそうです。

この柴田クリニック様は、地下鉄「御器所」下車、徒歩3分という立地です。
病院は柴田先生の自宅も兼ねていますので、とっても安心です。
マタニティーヨガ教室や誕生日会なども開催しているとってもアットホームな雰囲気の
産婦人科です。

柴田クリニック様の情報はこちらをご覧ください。

お届けした「とってもちっちゃなベビーベット」はイメージ通りの仕上がりで
とっても満足いただけました。
明日からクリニックでデビューです。

明日からこの世に生を受けた新生児をやさしく包み込んでくれることでしょう。
お役に立てたことをちょっぴり誇りに思った四代目でした。

入り口にて、納品記念写真をパチリ!!!

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5月 4, 2009 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

最近アラフォー(アラウンドフォティー、つまり40歳前後)が流行ってますね。

音楽CDも40歳前後の人の青春時代に聞いていた1980年代のオムニバス曲が
流行ってます。

さあー、そして今回お客様からダイニングチェアーの張替え修理ご依頼がありました。
お預かりした椅子です。

今から40年前に購入された、いわば「椅子のアラフォー」です。

依頼された45歳のご主人が幼稚園児の時にご両親が購入されて、現在まで
使用していたダイニングチェアーだそうです。

飛騨・高山にある「飛騨産業」さんが製作したNo.717というダイニングチェアーです。
当時の一般的なダイニングチェアーでした。

No.717と聞いて、「懐かしいなぁー」と思う人は家具業界のベテランさんだけでしょうねぇー。
飛騨産業の社員さんの中でもこう思う人はもうめっきり少なくなったことでしょうねぇー。

お預かりした椅子本体のぐらつきはまったくありませんでした。
当時の価格としても一般品なので、それほど高い価格ではなかった商品です。
なのに40年経ってもぐらつきもないなんて、さすが今とは違って当時の家具はしっかりとした
作りをしていますね。

現在の安いダイニングチェアーでは考えられませんね。
4年か5年も経てば、接合部分がぐらついてきますからねぇー、ほんとに。

今回、ご自宅を改装されたのを機会に、このアラフォーのダイニングチェアーを張り替えて
使いたいとのことでした。木部の塗装もところどころ剥げてはいますが、塗装は塗り替えず
このまま使用されます。

ダイニングテーブルはデザイン的に陳腐化しているので、新しいテーブルに買い換えられます。

そして今日、張替えが終わりました。

40年ぶりによみがえったダイニングチェアーです。
もう、アラフォーの椅子なんて呼ばせません。
このダイニングチェアーは、また今日から新しい想い出を刻み込んで、少なくとも十数年は
使用されていくことでしょう。

ちなみに座面中身のウレタンクッション材も取り替えて、ビニールレザーを使用して、
6,800円(税込)で仕上がりました。

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お母様がご婚礼家具として持参された「桐たんす」夫婦の洗濯修理の

お問い合わせがあり、早速桐たんすをお預かりしてきました。

今から約60年ほど前の桐たんすです。

今まで現役として使用されていたので、木部の傷みは少なく、背板や引出しの
割れはありませんでした。
ふすまの状態も良好なので、このまま使用します。
金具も傷みは少ないので、さびを落として磨きをかけてこのまま金具を使用します。

まだ正確ではありませんが、一竿あたり約12万~15万円(税込)ほどの洗濯費用に
なる野ではないかと思います。

当時のご婚礼道具としては、桐たんすを二竿、夫婦(めおと)でそろえられました。

さてここで桐たんす用語の解説。
桐たんすの数え方は、一竿(ひとさお)、二竿(ふたさお)と数えます。

というのも昔は桐たんすを運ぶ時は、たんすに取り付けてある金具に
竿を通して担いで運んだので、このように数えるようになったそうです。

また夫婦というのは、昇りたんす(写真向かって左の引出しだけのたんす)
は女たんす、開きたんす(写真向かって右側の開き扉のあるたんす)は男たんす
だったので、二竿そろえることを「夫婦(めおと)」と呼びます。

なぜ開きたんす(写真向かって右側の開き扉のあるたんす)は男たんすなのでしょう。

これは昔々、いざお城へ登城という時に、さっと裃が出せるように、着物ひとそろえを
すぐに取り出せるように開き扉の中の桐盆に収納したので、開き扉のたんすは
男性用のたんすだったからだそうです。

現在では置き場所の関係で、もっぱら一竿のみ、それも昇りたんすのみそろえられる
場合が多いですね。

とはいうものの、最近のご婚礼家具としての桐たんすのご用命はほとんどなくなりました。
ちょっぴりさみしいかぎりです。

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お母様、といっても四代目とそんなに変わらない年齢でしょうか、40代後半だと思います。その方から、自分が婚礼道具として両親が購入されて持参した桐たんすを洗濯して、今年ご結婚される愛娘に持たせたいとのお問い合わせがありました。

早速、桐たんすを預かってきました。

40年ほど前の比較的最近の桐たんすなので、総桐たんすでした。

写真は、昇りたんすの下台のみです。

お預かり時にマンションのご自宅にお伺いした時、どこに桐たんすが置いてあるのかわかりませんでした。

マンションなので和室は一間しかありません。その和室には置いてありません。
どこにあるのかお聞きするとリビングルームに置いてあるとのこと。
リビングルームに行っても、桐たんすの姿はありません。

ムムムムム、、、、。

なんと、桐たんすはリビングルームの壁面に茶色の布地を覆いかぶせて置いてありました。さらに驚くことに、たんすの上置き(ふすま引戸のある部分)は、同じように茶色の布地をかぶせてガラス板をその上に乗せて、リビングのセンターテーブルとして利用されていました。

なので、たんすがどこにあるかわからないはずです。

いろんなたんすの置き方を見てきましたが、上置き台をセンターテーブルとして利用されているのを見たのは初めてでした。勉強になりました。
いつかどこかでご提案したい事項です。

さてお預かりした桐たんすですが、ひとそろえすべてを愛娘に持たせるには置き場所がないとのことで、実用性の高い昇りたんすの下台のみをローチェストとして持たせたいとのことで、写真のように下台のみを洗濯することとなりました。

どんな形にせよ、お母様が娘時代に持参された桐たんすを、時を経て愛娘のご婚礼道具として持たせるなんて、ロマンティックですねぇー。
二十代のお嬢さんも、桐たんすを持っていくということを理解していただけるなんて、
最近の二十代の娘さんにしてはすばらしい考えを持っておられます。

そうなんです。

ご結婚当時の想い出として、結婚後何十年してから振り返った時に、お母様の桐たんすを持参したことが、どれほど大きな意味を持つか、きっとその時わかるはずです。

そんなお手伝いができることは安田屋家具店として光栄なことです。
ご結婚される皆さん、低価格の使い捨て家具をそろえるのもいいですが、結婚後何十年経って振り返った時、結婚当時の娘時代からずっと手元にあるようなそんな家具を1点でも持っていかれることをお勧めします。

使い捨ての家具は、想い出も一緒に捨ててしまうことですからね。

椅子でもテーブルでも、花台でも、どんな家具でもいいんです。
何十年と一緒に暮らしていける、そんな家具を選んでください。

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