引越し作業中に、上から重たい荷物を落としてしまいダイニングチェアー木部が割れてしまったと業者さんが椅子を安田屋家具店に持ち込まれました。よく見てみるとダイニングチェアー前脚の上部がヒビ割れてしまっています。

 この程度のヒビならば、接着剤をヒビの中に入れて固定治具で固定すれば大丈夫だと思いましたが、座った時に力が加わる前脚部分なので、万が一のことがあってはいけないと考え、職人に椅子を見せてみました。

 破損状況を見た職人は即座に「破損した前脚を一度本体から取外し、新しい脚に取替えないと危険ですね」と言った。やはり座った時に荷重が加わる箇所なので、ちゃんと修理しないといけないようです。単にヒビ割れた部分に接着剤を入れ接着する修理方法をした場合、ヒビ割れた箇所全てに接着剤を充填することは不可能であり、全てに接着剤を充填できずに固定した場合、その強度は弱くなるために今回の修理状態では危うい方法との判断でした。

 そこで今回は、破損した前脚を新しい木材で製作し、同色で塗装して取り替える方法となりました。修理期間は約1習慣ほどです。修理完了しましたらご報告します。

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1月 29, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 飛騨・高山に工場のある「飛騨産業」が製作したふるーい、ふるーいダイニングチェアーの修理ご依頼がありました。ブナ材の曲げ木加工してある木部の接合部分が外れてしまったものです。以前にもご修理の御見積をさせていただきましたが、お客様が想定されていた予算よりも高かったためお客さま自身がご修理されたものでした。お客様自身で接合されてしまったので完全な接合とならず、再度外れてしまったため本格的に専門店に修理して欲しいとなったようです。

 お客様が接合修理した時に使用された接着剤の種類がわかりません。ボンドであれば水をつければ接着力が弱くなり外れるのですが、、、、。しかし多分すぐに接着したいとお考えになられ瞬間接着剤を使用されたことも考えられます。そうなると取外すのに手間がかかってしまいます。どちらなんだろうー???

 こちら側は、外れそうになったのでテープを巻きつけて固定してありました。

 こちら側がお客様が接着された箇所です。

 この接合箇所は斜めに切り込んで接合してあります。我々プロが修理する場合でも、丸棒であることもあり、接着した後固定治具で固定することが非常に難しい形態なんですね。一般の方がやれば、さらに難しいはずです。そのため少しずれた状態で接着されてしまっています。接着剤に何を使われたかを知るために、この接合部分に水を含ませた布地をまきつけてしばらく様子を見ることとしました。
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 ボンドであれば、接着剤が塗られた部分が白色に変化し、元のボンド溶剤に戻り接着力が弱まり簡単に取り外しができるのですが・・・・・。しばらく様子を見ましたが変化はありません。ボンドではないようです。ということは、瞬間接着剤のようです。うーーーーむ。四代目の手では少々難しいので職人の工房に運んで修理をしてもらいます。

 飛騨産業の椅子だとわかったのは、椅子背面にロゴが貼ってありました。ご存知「キツツキマーク」

 この椅子は大変貴重な椅子のようで、9月に開催された「飛騨・高山家具の祭典」展示会で「手を触れないでください」の注意ポップとともに歴代の椅子として紹介されていましたから。でも本当はこうして普段生活で使用されるダイニングチェアーなんですよ。さあ、職人の技術に後は託して、修理完成を待ちます。

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2月 4, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 先日ご紹介した飛騨産業が生産していたブナ材曲げ木加工のダイニングチェアー修理が終わり、安田屋家具店に届けれられました。修理前の状態は、曲げ木部分で接合された箇所が外れてしまった状態でした。さらに片方の外れた接合箇所は、お客様自身で瞬間接着剤で接合修理をされていました。不完全な修理なので、再度取外してから再接着をすることとなりました。

修理前

再接合箇所をご覧ください。全くわかりませんでしょう。

修理後

 接合箇所を拡大してみて見ましょう。
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 補強のために、接合箇所を再接着した後、クサビを入れてあります。

 木部全体に再塗装を行いましたので、見た目新品同様です。後はいずれ座面を張替えていただくようお勧めしました。木部はこれでまた長期間ご使用いただくことができます。お客様も大変ご満足いただけました。

 今回の修理費用は、両サイドの接合箇所の再接着修理で、税込18,000円でした。岐阜市内のお客様でしたので送料込みの価格です。他の地域の場合、送料が変動しますので修理価格も変わりますことをご了承ください。

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2月 8, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 お預かりしていました収納BOX付ダイニングテーブルの修理が完了しました。接合箇所の接着剤がほとんどつけていなかったことが原因と接合方法の問題で、収納BOX箱部分の底板が外れてしまっていました。

修理前

 箱部分をいったん分解します。
 まずは扉を外します。そして四隅についている脚を六角レンジを使ってジョイントボルトを外して取り外します。最後に箱部分の接合箇所は全てダボ組みのようですので、ゴム槌で慎重にたたいて外します。

 バラバラに分解した後、各接合箇所にたっぷりと接着剤を塗り、ダボをダボ穴に入れて組み立てます。固定治具金具を使用して、1日接着を完全にさせます。その後、取外してあった脚、扉をつけて完成させます。

修理後

修理後

 お客様宅に運び、お部屋で天板と収納BOXを接合して完成させます。これでまた元通りに使用できます。少々重いものを収納されても底板が外れることはありません。安心してご使用ください。今回の修理費用は、送料・税込20,000円でした。岐阜地域以外の場合は若干送料が変動します。

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2月 10, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 引越し作業中に落としてしまって木部にヒビ割れてしまったダイニングチェアー修理が完了しました。お預かりした時点の状態は・・・。

 今回のご修理は、ひび割れた前脚を新しい木材で製作した前脚に取替えてしまう方法としました。座った時に荷重が加わる前脚部分ですので、単純にひび割れた箇所を接着するだけで強度が弱いからです。また接着剤をひび割れた箇所全面に充填することは不可能なため、接着固定しても全面に接着剤が塗られていないと接着強度はあまり強くないからです。ヒビ割れ部分の接着は、見た目には簡単に接着できますが、椅子本来の機能、そう、座ることを考えるとやはり強度・耐久性を考慮しなくてはなりません。この考え方が、専門店なんですね。

そして修理完了後は・・・・、

 塗装も塗り直しを行いましたので、新品同様に仕上がりました。

 取外してある座面側から見てみてみました。

 さぁー取外してある座面を取り付けてお客様にご連絡です。
 今回のご修理費用は、前脚を新しい木材で同じような形で製作し、さらに木部全体を塗り直しを行いました。税込15,000円です。今回のご修理は引越し業者さんが安田屋家具店までお持込、お引取りをしていただきましたので送料は必要ありませんでしたので含まれていません。

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2月 26, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

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