江戸末期、慶應三年のたんすリフォームを行っています。

 慶應三年、西暦でいうと1867年、今から142年前に作られたたんすです。

 この年は「夏目漱石」が誕生し、徳川慶喜が朝廷に大政奉還を行い徳川270年の時代に幕が下りた年です。

 そして翌年の9月8日に「明治元年」となったのです。

 先日の「天保7年」のたんすといい、今回の「慶應3年」のたんすといい、歴史上の大きな出来事があったときに作られたたんすのリフォームを手がけていることに、なんだかすごいことだなと思います。

 さて今回のたんすがなぜ「慶應3年」かとわかるのか??

 

 昔のたんすには作られた時とか、購入した時の年月や名前(製作した職人名、または購入した人の名前)を墨書きしてあるんです。たんすの引き出し底板の裏面とか、側面とか、たんす本体の見えない内部板とかの場所です。

 

 今回は上から二番目の引き出しの向こう板に墨書きされてありました。

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11月 2, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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