キツツキマークで有名な、飛騨・高山に工場がある飛騨産業製作のリビングダイニングチェアの背もたれ部分に張られてあるカゴメ編み籐シートの張替え修理がありました。
早速お客様宅で椅子を確認。
あっこれは・・・・、直ぐに品名が分りました。飛騨産業の代表的なカントリー家具シリーズ 「フロンティア」です。今ではこのような重厚などっしりとした椅子は見かけなくなりましたねぇ。ほんといい椅子です。
「フロンティア」シリーズは、カラマツ材を使用していたので、材質が柔らかく、へこみ傷がつきやすい家具でした。でもカラマツ材なので見た目の重厚さとは違って、重量は意外と軽かったんです。
今回の椅子のデザインは「フロンティア」なんですが、材質を見るとカラマツではないことに気がつく四代目。木目を確認すると、ナラ材ではないし、ニレ材のような木目です。
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家具業界33年の四代目ですが、ニレ材で製作した「フロンティア」シリーズは知りません。特注品なんでしょうか。ご購入店は、今はなくなってしまった岐阜の大型家具店「岐大ホームセンター」だそうです。このお店のオリジナル商品だったんでしょうか。
背もたれの籐シートの一部が破れています。今はまだ破損部分は小さいのですが、このまま使用すればどんどん破れが広がっていきます。この程度の破れが出始めたら張り替えられることをお勧めします。
張り方は簡単に張替が出来るように「溝決め込み仕上げ」です。木部と同じ塗装色で塗られています。ということは籐材を塗料でコーティングしているので、生地仕上げに比べて耐久性が低い仕上げ方なんですが、見た目の雰囲気を重視して大抵の工場では塗装仕上げを施しているようです。
安田屋家具店専属の籐職人工房には、本格的な塗装施設がないので、本格的な塗装ができません。また籐材の耐久性を考えると生地仕上げをお勧めする職人なので、塗装仕上げは行わないのです。
お客様は籐シート部分の塗装を希望されました。そこで今回は安田屋家具店が立地する同じ岐阜県の工場ということもあり、飛騨産業で張替え修理を行うことにしました。
籐シート部分を張替えた後、塗装作業をするのですが、籐シートのみの塗装は不可能なので、籐シート周りの木部の一部も塗替えをするような作業となります。そのため修理完了後は、背もたれの多少の傷は目立たなくなり、新品同様にリフレッシュします。
こういうところは、ちゃんとした塗装施設がある大型工場のいいところです。
今回の修理は全部で6脚。 運送便で送るには6脚分の箱を用意しなくてはならないので、四代目自身で高山の工場に運ぶことを考えるのでした。片道約2時間。往復で4時間。いい季節だし、ドライブがてらに高山まで行っちゃいましょうかね。
さて、今回の修理費用は1脚税込み18,000円です。今回のお客様宅は岐阜市のお隣大垣市だったので、送料は無料サービスです。ご自宅がご遠方の場合、お客様宅~安田屋家具店~お客様宅までの往復の運賃は別途必要となりますのでご了承ください。
特 報
ただいま安田屋家具店では、【飛騨産業】製作の商品に限り、家具の修理キャンペーンとして通常修理金額の20%OFFで承っております。2015年6月30日までの期間限定ですが、とてもお値打ちな修理費用となりますので、ぜひこの機会に修理をご検討ください。
ただし【飛騨産業】製作の商品に限りますのでご注意ください。
例えば今回の背もたれ籐シート張替えの場合だと、1脚税込み14,500円となります。
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