T様より飛騨・高山に工場がある「KASHIWA」製のロッキングチェアーの板座割れ修理のお問い合わせがあった。
現在の社名は「KASHIWA」と粋なデザインですが、以前はかしわ木工とか、柏木工、カシワとあり、家具木工屋というイメージでした。
T様より
柏木工のロッキングチェアの座板割れ修理をお願いしたい。
幅:600mm 奥行:800mm 高さ:1200mm
座板裏に「52.4.6」と記載があります。
※該当箇所を接着剤で補修した跡があります。修理金額の概算を教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします。
安田屋家具店より返信
この記事の続きを読む »
ロッキングチェアー座板割れの写真を確認しました。
板座は1枚の板で作られているのではなく、数枚の板をはぎ合わせて1枚の板にしてあります。
経年劣化により接合部の板の伸縮や接着剤の劣化が原因で、つなぎ目ではがれてしまいます。写真から判断すると割れた個所は1か所なので、修理費用は税込み1万円~1万5千円となります。往復の送料は別途必要です。岐阜市近郊であれば当店より引き取り・お届けは無料サービスいたします。
修理価格の違いは、接着剤で補修してあるとのことなので、どの程度接着剤が使用されていて、その接着剤を取り除く手間がどの程度かかるかによる違いです。接着剤を完全に除去しないと、接合個所に隙間が生じてしまう場合がありますので、重要な作業なんです。
以前にも何回かご紹介していますが、板座が割れた場合の切断面はとってもきれいな状態です。そのままの状態で職人が再接合すれば、余計な手間が必要ないので修理費用も安価となりますし、仕上がり具合もきれいに仕上がります。
ところがお客様自身でボンドや接着剤を使用して接合した場合、その接着剤を除去しないなりませんので、修理費用が余分にかかったり、接合個所がピッタリとくっつかない仕上がりになってしまうこともあります。
くれぐれも板座割れをご自分で修理しようと考えな方がよろしいですよ。
板座割れの修理の場合、座面裏面に補強材を入れます。
この補強材は表面からは目立ちませんので違和感はありません。補強材は板座割れの箇所数や場所によって、縦方向に取り付けたり、横方向に取り付けたりします。また補強具合を考えて1本の場合、2本の場合があります。そこは職人の長年の経験値によって判断します。
安田屋家具店では家具修理用の金具や、デザイン、価格、使い心地を吟味してセレクトした家具、インテリア商品を、365日24時間いつでもお買い求めいただける安田屋家具店オンラインショップを開店しています。ぜひ一度ご来店下さい。
« 元に戻る