最近では見る機会がほとんどなくなった家具「スーツハンガースタンド」のご修理依頼がありました。十数年前にアメリカ赴任時に購入した想い出の商品なので、なんとか修理してほしいと安田屋家具店にお持ち込みになられました。

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早速四代目が修理箇所を確認すると、上部のハンガー部分が台座から外れてしまっていました。支柱とハンガーはダボで接合してある構造でしたので、修理可能であることをお伝えしたところ、お客様はホッと安心されたようでした。

奥様から「1本ビスが外れている部分があるようなんですけど…」とお話しされたので、四代目は「ご安心ください。破損個所だけでなく、すべての接合部分を点検しておきます」とお伝えしたのでした。

安田屋家具店内の修理作業場に「スーツハンガースタンド」を移動させ、じっくりと構造を確認した後、一度分解することにしました。 元々は組み立て家具だと思われ、ほぼすべての接合個所は六角ネジで接合するようになっていました。なので簡単に分解することができました。

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再組立て時に重要なネジを無くさないように箱に保管する四代目です。 また各部品の方向が組み立て時に分かるように印をつけておきました。意外ときめ細かな神経を持ち合わせている四代目なのです。

各接合部に異常がないことを確認した四代目は、元通りに組み立てます。 ハンガーと支柱を接合するダボが途中で折れてしまっていました。そこでドリルを使用して慎重に埋まっているダボ木を取り除く作業を行いました。

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3月 26, 2017 · Posted in その他の家具修理  
    

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