丸型籐スツールの座面に張ってある「五分カゴメ編み籐シート」の張替を以前行ったお客様から「また破れてしまったので張り直しして欲しい」と連絡がありました。張り替えて2年後のことです。
籐シート材の耐久性ですが、座面が破れる理由の多くは、座面を踏み台にする・座面の上に膝で乗る・座面の上に子供を立たせる・座面の上にペットが乗る・座面の上に重量物を置く・尻ポケットに硬いもの(財布etc)を入れた状態で座る・硬いものを挟んで座る・勢いをつけてドシンと座るなどです。
籐シート材は使用方法によって耐久性が大きく変わります。籐シート材は破れる素材であることを認識して常に注意深く使用されれば何十年と持ちますが、不適切使用があると張替えて1か月程度で破れる事例もあります。
使用状況を確認することができませんので、籐シート材の性質上、張替後の保証・補償期間はありませんのでご了承ください。
また厳密に比較すると昔に比べて籐材の耐久度が年々落ちています。そのため過去の様に長期間耐久性を維持することが年々難しくなってきていることは事実ですので、籐シート材の耐久性に関してはご理解賜りますようお願いいたします。


直径35センチ。籐シートは手編みではなく、張替がしやすい一般的な「溝決め込み仕上げ」です。

椅子裏側から見ると幾何学構造が美しいです。

椅子裏側から見ると幾何学構造が美しいです。
籐シート材の耐久性ですが、座面が破れる理由の多くは、座面を踏み台にする・座面の上に膝で乗る・座面の上に子供を立たせる・座面の上にペットが乗る・座面の上に重量物を置く・尻ポケットに硬いもの(財布etc)を入れた状態で座る・硬いものを挟んで座る・勢いをつけてドシンと座るなどです。
スツールをお預かりして2週間程度に張替が仕上がりました。


張替直後の籐シート材の色は「白っぽい色」となりますが、年数が経過するごとに徐々に「アメ色」に変化し、最終的には張替前と同じ色となります。色の変化をお楽しみください。(といっても毎日使用されていると色の変化はわかりませんが…)
今回は耐久性を高めるために面裏側に籐皮を撚って作った「籐バンド」を十文字に取付け補強しました。


「十文字補強」補強を入れると荷重をバンドが受けとめ籐シートの伸びを軽減させますので、強度が増す仕組みです。耐久年数も長くなります。 籐バンドはまず切れることはありませんので、次回は籐シートの張替費用のみで修理できます。
今回の張替費用は「十文字補強」取付を含めて1脚税込20,000円です。お客様宅~当店・当店~お客様宅までの往復送料が別途必要です。(2025年当時) 往復送料は今回岐阜市内でしたので無料サービスしました。
籐シート材の張替をお考えの際は、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。