11月 7, 2025 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  

2023年12月にチェスカチェー座面の籐シート張替を行ったお客様から、1年8か月経過して再び座面籐シートが破れたので張替をして欲しいとのご相談がありました。

2023年12月にお預かりした状態は、座面後部の中央部分が破れていました。推測となりますが、職人が言うには「座面を踏み台にした時に踵(かかと)が突き抜けた感じがします。 通常の経年劣化による破れは、シート中央が下がり→籐皮が切れ→裂け目が出来る→張替になります。

そして今回は少し右寄り部分が破れてしまったとのことです。今回も職人の推測となりますが、踏み台にした時に踵(かかと)が突き抜けて破れた感じがするとのことでした。

籐皮を撚って作った籐バンド4本を井桁状に取付けた「井桁補強」を取付けてあります。補強材の無い部分が破れてしまっています。

「井桁補強」の籐バンドが4本とも下方に緩んでいます。籐バンドが伸びたものと考えられます。

使用状況が確認できないので推測となりますが、かなりの重量、荷重がかかったものと思われます。

環境問題、温暖化、気候変動などの影響で籐シート材料は昔と比べて品質が劣化しています。強度、耐久性が以前よりも落ちています。そのため最近の家具に籐シート材を使用することがほとんどなくなりました。

また職人不足で「手編み仕上げ」はかなり高価となってしまうので、ほとんど見かけなくなりました。日本国内でもかつては内職仕事として籐シート手編み仕上げが安価に行われていましたが、今ではもうできる人材がいなくなりました。

補強材である4本の籐バンドの緩みを無くし、籐シート材を張替えます。

張替後の使用に関しては、座った時の荷重を分散させるために少し厚手の座クッションを敷いて使用されることをお勧めします。さらに椅子座面枠の縁に乗るサイズの合板・ゴム板入りクッションにすれば、シートに対して影響が少なくなりますので耐久性がより向上します。ぜひお試しください。

今回のチェスカチェアー座面張替費用は、1脚税込18,000円。(2025年8月時点) 往復送料が別途必要です。

座面籐シート材張替はお気軽に安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。

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続 1年8カ月で再度破れた

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「せせらぎ街道」を通って飛騨高山市内に入る入口に工場が立地している「カシワ木工」製の木製デスクチェアーに使用されている双輪キャスターのエラストマー部材が経年劣化でボロボロになり外れてしまったために、キャスター交換修理の依頼がありました。

発売から30年が経過した今でも生産・販売されているカントリーデザインの「WILDERNESS(ウィルダネス)」シリーズの一品です。昔の飛騨高山家具の定番「カントリー家具」の一つです。飛騨産業が「PROVINCIAL(プロビインシャル)」シリーズを製作したので、それに対抗して作られたと記憶しています。

キャスターに取付けてある「エラストマー」部材は、ゴムのような弾性を持っており、床面への走行痕が付きにくい素材です。走行音、床面への損傷、汚れが気になる環境での使用に適しています。しかし10年~15年程度でボロボロになってしまいます。

「Cassina (カッシーナ)」社製の「Alias」ローリングフレーム メッシュ チェアーのキャスター部品でも同じ現象が起きています。

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S様からのお問合せ
はじめまして。画像検索で以下ページたどり着きました。まだ販売されてますでしょうか。壊れてしまい、2個欲しく。宜しくお願い致します。

飛鳥民芸「欅たんす」に使用されている取手金具です。まだ取り扱っていますし、在庫もありますので直ぐに発送できます。この金具は「日本国産金具」と「中国産金具」の2種類あります。当店が販売しているのは「日本国産金具」です。

「日本国産金具」と「中国産金具」の違いは、金具のツヤと飾り部分の掘り込みエッジです。「中国産金具」のツヤはピカピカのいやらしいツヤです。飾り部分の掘り込みエッジは甘く、飾り紋様がはっきり浮き上がっていません。また金具の塗装も悪く、ペリペリとめくれる事例が多々あります。

そのためお送りした金具とお手元の金具とのツヤや飾り部分の雰囲気が若干異なる場合がありますのでご了承ください。

引出前板にあいている金具の糸ネジを差し込む穴と穴との間隔は57mmです。1~2mm程度の違いが生じることもあります。その場合は片方の穴の大きさを少し大きくすると糸ネジが入りますので調整してください。

金具の取付取外しは、引出裏側のネジ隠しのキャップを外すと六角ナットがありますので緩めれば金具は取外せます。

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11月 1, 2025 · Posted in 四代目のつぶやき  

【1111111】!!
11月1日11時11分の投稿です。

K様からのお問合せ
和気産業(株)様のご紹介で連絡を致しました。
「スライド丁番キャッチ付き 35mm 全かぶせ」 カップ深さが【7mm程度】のものを探しております。

吊り戸棚の扉用です。ホームセンターでは見つけることが出来ず、 和気産業・スガツネ様に問い合わせた所、深さ11mmのものしかございませんでした。安田屋家具店に取り扱いがございましたら、品番等ご教授頂ければ幸いです。

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「クローゼット折戸用代替丁番D」をご購入いただきましたS様から、丁番金具を取替える作業をしていく中で折戸をクローゼット本体から取外す必要があるけれども、折戸が取外せないとのご連絡がありました。

「クローゼット折戸用代替丁番D」は、扉表面に切り欠きなどの堀込作業が必要なく、扉表面に直接金具を取付けるようになっています。クローゼット内部で取替作業ができればよいのですが、できない場合は折戸を取外す必要があります。

S様からのご連絡
以前、「クローゼット折戸扉用 旧型蝶番の代替金具D」を購入した者です。金具を替えるため、折戸を外そうとして苦戦しています。どこをどうすれば外れるのかが分かりません。

もしかしたら、これは外れない折戸なのでしょうか? 外れるものであれば、お手数ですが外し方を教えて頂ければ助かります。よろしくお願い致します。

安田屋家具店からの返信
クローゼット折戸用の部品は様々な工場が生産していますが、仕組みは似ていることが多いです。そこでお送りした丁番金具を生産している工場に聞いてみました。

S様宅の金具とまったく同じ金具ではありませんが、その工場が仕組みがほぼ似た形状の昔の折り戸金具の場合から考えると、扉上部のローラー部品をはめ入れている上部のレールは「上レールジョイントレール方式」になっているとのことです。

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