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チターノ製ソファー張替中

以前ご紹介した【 チターノ 】製ラブソファーの張替ご修理をご用命いただきました。

【 チターノ 】とは、カリモクの子会社というか、別ブランド名で商品を出していた会社です。カリモクは日本国内では最大の家具工場であるため、大型家具店から街の小さな家具店までカリモクブランドの商品を扱っていました。するとカリモクの同じ商品を隣接する家具店に展示しずらい事情があり、ほんの少しデザインと張り地を変えた商品をカリモクとは別のブランド【 チターノ 】という名前で供給していた時代がありました。現在では【 チターノ 】社はなくなり、カリモクブランドのみとなりました。

今回張替えますラブソファー、2人掛けソファーですが・・・・・、

こんなデザインです。両袖が木製で、新聞・雑誌が入れられる収納部分が付いています。

背裏には【 Chitano 】チターノのロゴマークがしっかり取り付けてあります。

ソファーの中央部分の座面がくぼんでいます。
座面裏側を見てみると・・・・・。

座面クッション材に使用している「S字型バネ」が見えます。
右端と左端の「S字型バネ」には異常はなく、写真のように山盛りに取り付いています。

中央部分の「S字型バネ」は本体から外れて脱落しています。
角度を変えてみてみると・・・・、

この状態で座られると、ズボッとお尻がはまり込んでしまいますね。
張替時に「S字型バネ」を本体に元通りに取り付け修理を行います。

今回の張替修理費用は、2,500円/m布地を使用して、税込68,000円です。今回のお客様は、安田屋家具店が立地している岐阜市美殿町から車で約20分程度の各務ヶ原市内でしたので、引取・お届け費用も含まれています。(※引取・お届け費用は、場所によって別途必要となります。詳細はお気軽に安田屋家具店にお尋ねください)

今回の張替修理を【 チターノ 】の元会社であるカリモクで行った場合、製造中止から10年ほど経過すると型紙などが無い状態となるの で、型紙をつくるところから始めることとなり市場の椅子職人よりも高くなるようです。日本国内では一番の大型工場のプライドもあるだろうから、製造元であるカリモクで行った方が、自社の製品なんだから張替修理費用は安田屋家具店よりも安価だろうと思い確認し たところ、意外や意外、かなり高くてビックリ!!! なんと税込10万円近くかかるという回答でした。

カリモクで修理を行う場合、現在も製造している商品であれば当然新品の販売価格よりも安 く修理ができるようです。また本革張り商品の張替の場合は、カリモクで行った方がはるかに安価でした。大型工場であるため材料である本革のコストが断然安いからです。しかしそれにしても家具は耐久消費材であるにもかかわらず、カリモクという日本を代表する大型家具工場を筆 頭に、ほぼ全ての工場の考えが価格が高い・安いに関わらず、修理価格が販売価格よりも高くなってしまうという、構造的欠陥があるように思います。

まだまだ大量生産 ⇒ 大量消費 ⇒ 大量廃棄 というサイクルから抜け出せません。先が思いやられます・・・・・。

6月 30, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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