家具業界で大きな工場、知名度のある日本の工場といえば、、、、、??

 カリモク、マルニ、コスガというのが一般的に多く思われる工場だったと思います。カリモク、マルニはまだまだ健在ですが、東京に本社のあったコスガは一昨年に廃業してしまいました。誠に残念です。安田屋家具店でもコスガとの取引は、15年ほど前までは頻繁にありました。当時の担当者の朝倉さんとは四代目の年齢と近かったこともあり、意気投合したこともあり積極的にコスガ商品を販売していました。

 しかしここ数年は、商品の魅力が減ったこともあり、また担当者が変わり、ほとんど安田屋家具店にはこられなくなったこともあり取引は全くありませんでした。時たまベビーベットを仕入れる程度でした。そんなこともありこすが廃業を知ったのは、恥ずかしながら一昨年の12月にお客様からお聞きして初めて知ったのでした。

 2005年(平成17年)頃から業績悪化が表面化して、第1コスガビル、第2コスガビルの売却などを行い合理化を進めたものの、2008年(平成20年)11月28日、破産手続き申し立てを行い、同日、破産手続開始決定。会社は清算されたそうです。その後、最近2009年8月)小菅 康太が代表となり、家具職人有志数名を集めて新会社「コスガの家具」を設立されたようです。 商品アイテムは倒産前にヒットした10cm刻みで巾が選べるシェーズソファーのみ。 その他、家具の修理・張り替え・ソファーカバーの製作などをおこなっています。詳しくは「コスガの家具」をご覧ください。

 今日ご紹介するのは、安田屋家具店が積極的にコスガ家具を販売していた時にご購入いただいた「ダイニングチェアー」です。背もたれ部分に四つ目編みの籐シートが張ってあります。この部分が破れてしまったので張り直しをご用命いただきました。コスガでの張り直しはできませんまで、安田屋家具店の職人が張り直します。

 現状は四つ目編み籐シート着色仕上げとなっていますが、籐シートのサンプルをご覧になったお客様は「イメージを変えてみたい」とのことで、少し目の細かい【 三分カゴ目編みシート】を使用することとしました。また以前にもお伝えしましたが、籐シートは着色すると耐久性が低くなることから着色しない生地仕上げをお勧めしました。4脚お預かりして職人工房に届けます。修理期間は約10日。張替完了しましたらご報告します。

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2月 15, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

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