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愛着のある家具修理

33年前に購入された洋服たんすの扉丁番金具が破損して、扉が落下してしまったお客様から修理のご相談があった。

お世話になります。33年前に購入した洋服箪笥の蝶番が壊れてしまい、困っていたところ御社のHPに出会って注文させて頂きます。既存のものは 『RABIT(表)、(裏)20×20』というもので色はこげ茶色=ブロンズ調です(家具は濃いワインレッド)この商品で交換可能でしょうか?後ほどお電 話させてください。宜しくお願いします。

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まったく同じ金具である「RABBIT」刻印、20-20サイズのアングル丁番金具が現存することをお伝えしたのでした。そして安田屋家具店ネットショップである「ぎふ楽市楽座」からご注文をいただいたので、即日発送をいたしました。金具が届いたお客様から御礼のメールが届いたのでした。

メール内容を見て、本当に愛着のある洋服たんすであったことがひしひしと感じた。お買い求めになられた33年前の記憶が鮮やかによみがえった内容でした。たかが洋服たんすですが、されどお客様ご家族の歴史や想い出が33年間分刻み込まれた大切なたんすなんです。

人は年をとり、やがて死んでいきますが、家具は思い出と一緒に残ります。使い捨ての家具ではなく、その家の歴史と想い出を刻み込んでいく家具をじっくりと選びましょう。いい家具が日本にはたくさんあります。たまには家具屋めぐりもいいですよ。

お客様から御礼メール
安田家具店 四代目様
早々に商品のご発送を頂き、ありがとうございました。

リフォームの為やむなく事前に少し移動させ後ろの埃をとっておこうと思って一人で動かしたら、洋服ダンスが傾き鏡の貼ってあるほうの扉がすっぽりと脱落。。。。。

反対側の蝶番まで割れてしまい、他にも幾つかが破損してしまい、33年も前の箪笥だし、どうしたものかと頭が真っ白になりました。しばらく途方にくれました。(インターネットも無い時代、1歳の子供を抱えて、もう一人の3歳の子の手を引いて片道30分もかけて田舎道を遥々歩いてお店まで買いに行った思いの詰まった家具なので、とてもショックでした)

転勤族でしたので、購入は他府県ですし、近所に長年あった家具屋さんは、次々に無くなってしまいましたので、相談できるところもないので、縋るような思いで『蝶番』とネット検索してみました。そんな時、幸運にも御社のHPに出会えました。同じように年数の経った家具の蝶番が壊れて困っている人がいて『私だけじゃない』と妙な安心感を持てましたし、さらに既存のものと同じ蝶番が再びラッキーにも見つかり、本当に助かりました。

更に図々しくお電話までさせて頂いて相談させて頂いたにも関わらず、丁寧に修理方法まで教えて頂き本当にありがとうございました。来週リフォームが終わって、もう家具を当分動かすことがなくなったら、ゆっくり修理してみたいと思います。今回は本当に助けて頂き、ありがとうございました。感謝申し上げます。

昔の家具は本当の木を使って作ってあるので、もったいなくて食器棚もまだ古いものをずっと使っていますので、またお世話になるかもしれませんし、どうかこれからも私のように困った人を助けてあげて下さい。宜しくお願いします。以上御礼まで。

お役に立てて光栄です。
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10月 9, 2015 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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