TOPページ » 家具リフォーム・修理 » その他の家具修理 » この記事

ロッキングチェア座割

ここ最近ロッキングチェアーの座割れ修理を承ることが多くなっています。今回も修理で一番多い板座面の割れです。

板座面は1枚板から作られているのではなく、数枚の板を接合した材料を使用しています。割れの原因は、接合箇所の接着剤の耐久性の劣化と、温度湿度変化による木部の伸縮により接合箇所がはがれてしまうのです。そのため剥がれた断面はツルツルッとしたきれいな断面です。

断面がきれいなので、お客様自身で簡単に接合できると思ってしまうのも無理ありません。よくお客様自身で市販の木工ボンドで接合修理を試みたがすぐに剥がれてしまったり、再度途中まで割れてしまってニッチモサッチモ行かなくてご相談されることがあります。木工ボンドであれば、接合部に濡れ雑巾をしばらくつけておけばボンドの接着力が弱くなりきれいに外れるのですが、木工ボンド以外の瞬間接着剤などを使用すると外すのが大変なんですね。また接着剤残りが出たりして、きれいに隙間なく接合できなくなったりします。

お客様自身でされる場合、市販ボンドの接着力はあまり強くないことと、ボンドを塗って張り合わせた後、圧着治具で固定することをされないので、強力に接合できないのです。そのため再修理になることが多いですよ。

教訓

くれぐれもご自身で修理することを考えず、プロの職人に依頼する。

結局その方が安く済むんです。今回のご修理もお預かりして4日で完了しました。

差面裏には2本補強材を取付けてあります。これは今回ご修理した以外の接合箇所がはがれにくくするためです。

今回のご修理でまた今後何十年とご使用いただけます。

今回のご修理費用は税込み15,000円です。往復の送料が別途必要です。

ロッキングチェアーに限らず、食堂椅子などの座割れ修理はぜひ安田屋家具店にご相談ください。お待ちしています。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
5月 25, 2020 · Posted in その他の家具修理  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights