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チェスカチェア座面張替

N様からチェスカチェアー座面張替に関するお問い合わせがありましたのでご紹介します。最近、チェスカチェアー座面籐シートの張替が多くなっています。座面籐シートの破れはだいたい同じ症状です。

N様からのご相談
チェスカチェアの座面張り替えについて、記事を読み問い合わせさせていただきました。 座面修理+十字補強をお願いしたいのですが、 ご対応は可能でしょうか。 ご確認よろしくお願いいたします。

安田屋家具店からの返信
チェスカチェアー座面籐シートの張替、籐皮バンドによる十文字補強はいつでも承っていますのでご安心ください。

チェスカチェアーの場合、背面の破れはほとんどなく、座面の破れによる座面のみの張替事例が多いです。 ただ座面のみを張替えた場合、張替を行わない背面の籐シート材との色の違いが生じます。

しかし籐シート材は年数が経過するごとに徐々にアメ色に変色していき、最終的には背面の色と同じような色まで変化していきますので、背面・座面共にほぼ同じ色合いになります。張替直後からしばらくは背面と座面の色違いが出ますことをご了承ください。

チェスカチェアーの座面面積は大きいため、荷重を受けとめ、耐久性を高める籐皮を撚った籐バンドを十文字または井桁状に座面裏に取付ける補強仕上げをされることをお勧めします。

補強仕上げを行わない場合と比較して耐久性が「十文字補強」の場合は約1.5倍、「井桁補強」の場合は約2倍になります。ただし使用状況などによっては異なる場合がありますのでご了承ください。

座面籐シート材が破れる理由としては、座った時の荷重を籐シート材が受け止めるのですが、徐々に籐シート材が下方に下がっていきます。そして荷重が一番かかる部分の籐材が少しずつ切れていき、最終的には今回と同様に穴が開いたような状態となります。

座面裏に取付ける籐バンド補強材は。座った時に荷重を籐バンドが受け止め、籐シート材への荷重負担を減らすことによって、籐シートが下方に下がるのを防止し、耐久性が高くなります。座面裏に取付ける籐バンドは表面からはほとんど見えませんので違和感はありません。

   張替前

座面のみ張替

座面が破れる理由の多くは、座面を踏み台にする・座面の上に膝で乗る・座面の上に子供を立たせる・座面の上にペットが乗る・座面の上に重量物を置く・尻ポケットに硬いもの(財布etc)を入れた状態で座る・硬いものを挟んで座る・勢いをつけてドシンと座るなどです。

籐シート材は使用方法によって耐久性が大きく変わります。籐シート材は破れる素材であることを認識して常に注意深く使用されれば何十年と持ちますが、不適切使用があると1か月程度で破れることがあります。

使用状況を確認することができませんので、籐シート材の性質上、張替後の保証・補償期間はありませんのでご了承ください。

また厳密に比較すると昔に比べて籐材の耐久度が年々落ちています。そのため過去の様に長期間耐久性を維持することが年々難しくなってきていることは事実ですので、籐シート材の耐久性に関してはご理解賜りますようお願いいたします。
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張替費用をご提案いたします。
座面のみを張替えた場合 1脚税込18,000円

十文字補強 1脚税込6,000円
井桁補強  1脚税込10,000円
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お客様宅から当店、当店からお客様宅までの往復送料が別途必要です。
座面・背面部材を椅子本体から取外し、部材のみお送りいただければ送料は安価となります。当店からの送料は、発送先場所にもよりますが、1,000円円程度だと思います。

修理期間はお預かり後約2週間程度です。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。 

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11月 5, 2023 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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