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30-28サイズの丁番

S様からのご相談
40年前くらいの和だんすの丁番が壊れまして、代替品を探しています。写真のような状態で、一般的なアングル丁番の測り方だと 32×32 と読めます(正しくないかもしれませんが)。本体側にはゲタみたいなスペーサーが入っていますが、こういう形状の丁番は現在ありますでしょうか。

または現存する金具で置き換えできるものはありますでしょうか?よろしくお願いします。

安田屋家具店からの返信
金具の写真ですが、扉側に取付ける金具円形部分が表裏反対に置かれて写っています。この部分がポキッと折れたのでしょう。

この金具は大阪に工場があった「木村新(キムラシン)」の金具です。残念ながらすでに廃業しているためまったく同じ金具は現存しません。

当時の資料で確認すると金具サイズは「30-28」のようです。

厚み4mmまたは8mmのスペーサーが付属でありました。

大きくて重い扉に使用されていたと考えます。
すでに現存しない金具サイズですし、扉の重量、大きさを考えると、同じ構造のアングル丁番では無く、現在主流の「スライド丁番」に取替えてのご修理となります。

ただし扉にあいている円形溝の位置をずらして彫り直す作業が必要となります。また「全カブセ」「半カブセ」「インセット」のどのタイプの金具を使用するか、カブセサイズは何mmになるのかなど専門的な知識と作業が必要となります。

一般の方での作業は難しいので、ご自宅界隈の古くから続く家具店、または家具修理店、建具店に依頼されることをお勧めします。その方が費用も安価となります。お役に立つ情報であれば幸いです。

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