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(マルニ)ジャンヌ張替

岐阜市内のお客様が、クラッシックデザインの食堂椅子張替のご相談がありました。デザイン的に広島に工場がある「マルニ」製の椅子ではないかと直感的に思う四代目です。

安田屋家具店ライブラリーから1988~1989年のマルニカタログを探します。すると「ジャンヌ」シリーズであることがわかりました。今から37年前の価格は1脚35,500円(税別)。今では考えられない安価です。

 

座面の張替です。座面サイズは横幅500×奥行460mm。モケット生地が使用されています。

仕上が単鋲打ち仕上げとなっています。張替をする場合、「連結鋲」に取替えます。若干雰囲気が異なります。

背棒付近の仕上げが面倒な方法となっています。

座面が落ち込んでいて、座面裏にバネらしき金属が飛び出ていたので、裏張りを外して確認します。

S字バネが使用されています。そのうちの1本が木枠から外れています。このバネが裏張りを破って突き出ていたようです。

バネを強く押込むと木枠の上で引っかかりますが、座ると荷重で再び外れます。単純にバネの留め具が破損しているだけであれば補修は可能ですが、折れた状態だと少々手間取ります。現在の張地を剥がして確認するしかありません。

張替に使用する布地は現在とほぼ同じ布地色のモケット生地を使用します。モケット生地価格が平織布地よりも若干高いので、張替費用も少し上がります。

今回の張替費用は、中身ウレタン材を新しい材料に取替え、8,300円/mのモケット生地を使用し、連結鋲仕上げを行い、S字バネ取付補修も含めて、1脚税込22,000円です。(2025/7月時点)

張替が完了したらご報告いたします。

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続 (マルニ)ジャンヌ張替

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10月 11, 2025 · Posted in 椅子張替え  
    

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