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骨董価値の飛騨の椅子

今日、張替修理の打合せのため安田屋家具店専属の椅子張り職人の工房に行ってきた。

そこで眼にしたものは・・・・。

年代ものの古びた折りたたみ椅子が十数脚置いてあった。

座面の張替作業を依頼されて引き取ってきたばかりのようでした。

椅子には焼印がしてありました。時代を感じます。

「郡上町村会」、行政機関だったんだろうか。

それにしても古そうだなぁーと思いつつ、昔の家具はいい作りをしているなぁーと折りたたみ椅子を広げて座ってみた。

座面の黒色部分をビニールレザーで張り替えるというか、張り込む作業をするようです。

昔の椅子の座面は、板に直接ビニールレザーを貼り付けてあり、現代のように内部にウレタンクッション材などを入れていなかったんですね。もっとも折りたたみ椅子ですから、あまり厚みのある座面は作れませんが。

そしてよーーく見ると・・・・、

HIDA SANGYO CO LTD TAKAYAMA JAPAN のシールが張ってあるではありませんか。

よく残っていたものです。

飛騨・高山に工場がある「飛騨産業」が製造した折りたたみ椅子だったんです。

そういえば、飛騨・高山の展示会場で、過去に製造した椅子を展示していたことがありましたが、座ることはもちろん触れることさえ厳禁という状態で、骨董的資料として大切に保管されているようでした。触ろうとしたら注意されましたから。

そんな貴重な椅子が数十脚も現役で使用されていて、さらに今回の修理でまた何十年と遣い続けられることになるのでしょうね。

すごいことです。

飛騨産業の関係者がこの話を知ったら、この折りたたみ椅子欲しがるだろうなぁーきっと。

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2月 19, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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