お客様からこんなお問合せがあった。
「お尋ねします。30年ほど使わなかった和箪笥の引き出しのカギが空回りして開きません。1個は空きましたが・・・。壊してもいいのですが、とにかく開けたいのです。教えてください」

切羽詰った様子がうかがえます。
安田屋家具店の実店舗でも、時々このように開かなくなったたんすの引き出しを開けて欲しいというご依頼があります。たんすのカギの構造、そしてどんな風に取付いているかを知っていれば、それほど難しくなくカギの掛かった引出しを開けることはできます。ただし木部や塗装面に凹み傷や擦り傷などが付いてしまうことが多々ありますので、十分ご注意ください。

ご遠方のようなので直ぐにメールにてご返信しました。
荒業となり、若干たんすにキズを付ける可能性が高いですが 強制的にカギのかかった引き出しを開ける方法をお教えいたします。 まずたんすのカギは一般的にカギをかけるとカギの出っ張り部分が 6㎜ほど上に飛び出ます。

カギが開いている状態

カギをかけた状態

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1月 10, 2013 · Posted in その他の家具修理  
    

先日ご紹介して、安田屋家具店のネットショップ「BASE SHOP」に商品掲載をしたところ、全国から「これ、これ、これを探していたんだ」というご要望にこたえることができたようです。

「この部品さえ取り替えれば扉の取り付けが元に戻るのになぁ」とお考えになられていた方々がいかに多くおられたのかということを実感するとともに、安価な費用で修理することができ、家具を粗大ゴミとして処分することを減らすことにつながったことは光栄です。

この商品を掲載するに至ったのは、安田屋家具店の実店舗にて岐阜県に工場がある「ミランコーポレーション」社の下駄箱を販売したお客様からの修理依頼でした。(こちらの記事を参照)

修理箇所を確認すると、吊り扉をレールに吊下げるためのプラスチック部品が、経年劣化による磨耗によって、レールに引っかかっている突起した羽部分が折れてしまったことが原因で、吊り扉が外れてしまっていました。このプラスチック部品は、木製の扉の木口に開けられた穴にはめ込んでネジで止めてある単純な構造でした。このプラスチック部品と同じものがあれば簡単に修理ができるものでした。

しかし工場はすでに生産を中止していた商品で、このプラスチック部品を持っていませんでした。しかし安田屋家具店のネットワークを生かしてこの部品を探し出すことができ、無事修理が完了したのでした。

この時に、岐阜県から全国に向けて出荷していたミランコーポレーション」社の下駄箱なのだから、同じ症状で困っておられるお客様が当然全国に多々いるのではないかと思いましたので、安田屋家具店ホームページでのご紹介とともに、簡単に入手できるように、ネットショップ「BASE SHOP」での販売を行うこととしました。さらに北海道・沖縄・離島も含めて全国どこでも送料無料で発送することとしました。

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1月 15, 2013 · Posted in その他の家具修理  
    

美殿町の実店舗 安田屋家具店に破損したアングル丁番金具を持参してご来店されました。

ご持参になられたアングル丁番金具を見ると、「1615」「16-15」の刻印がありました。現存している「16-15」サイズです。製作会社名はわかりませんが、ロゴマーク「GY」の刻印もありました。

お客様に「この金具は現存していますのでご安心ください。何個取り替えられますか」とお伝えしました。1枚の扉に3個アングル丁番金具が取付いているので、同時期に取替えたいとのことで扉1枚分の3個をご希望されました。

たまたまネットショツプ「ぎふ楽市楽座」でご注文があり、発送作業をしていたこともあり、手許にご入用の「16-15」仙徳色のアングル丁番金具がちょうど3個あったので、直ぐにお渡しすることができました。ご来店されてものの数分で捜し求めていた金具が入手できたことに驚いておられました。

お客様がお帰りになられて破損したアングル丁番金具をじっくり見てみました。安田屋家具店で販売しているアングル丁番金具と比較して強度的に弱そうなつくりでした。価格を安価にするために極力使用材料を減らした感じですね。

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1月 17, 2013 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

前にご紹介した下駄箱 吊り扉用プラスチック部品は、「ミランコーポレーション」社以外の下駄箱にも使用されていないかを調べたところ、住宅、マンションなどの部材を販売している大建工業 DAIKEN が販売していた引き戸式の下駄箱にも使用されていたことがわかりました。

2006年(平成18年)11月に廃番品となり生産が終了した1981年(昭和56年)11月~2006年(平成18年)11月までに販売された引き戸式下駄箱和風シリーズJ型と、現行品の引き戸式下駄箱 普及シリーズの吊り扉にこのプラスチック部品が使用されています。

現在も販売されている引き戸式の下駄箱 和風シリーズとして

【和風: 天然銘木 ケヤキ】


【和風: 天年銘木 マツ】

下駄箱 普及シリーズとして下記の商品にも使用されています。

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1月 19, 2013 · Posted in その他の家具修理  
    

お客様からソファー張替のお問合せがあった。

トーゴのソファ2人掛けを使用しています。もう13年になるので張り替えたいのですが、Iランクの691(オレンジ)にできますか?

「トーゴ」とは、フランスのリーン・ロゼ社のソファーです。
見たことがあるって思う人が多いのではないでしょうか。
このソファーを見て何かを想像しませんか。

実は蜂の腹部分をモチーフにしたデザインなんですよ。
この「トーゴ」ソファーは、1960年代にウレタンフォームが新しいクッション素材として注目を浴びた時期にこの素材は、デザイナーに新しいデザインの可能性を想像させる画期的な素材でした。

力強いハチの腹がデザインモチーフとなった「トーゴ」ソファーは、ウレタンフォームの素材とヌードを包み込むカバーのアイデアが一つとなって創られました。アイテムの組合せにより、自分のスタイルに合わせたくつろぎを得ることができるソファーです。軽くて移動も楽にできます。同じような形態としては、スウェーデンのイノベーター社「バルーン」ソファーがあります。

4種類のウレタンを組み合わせて芯材とし、表面のカバーはフェザータッチポリエステルファイバーをつけています。発売時には相当な人気商品でした。発売してから今年で40年が経過しますが今でも人気は衰えていません。

がしかし、ニセモノが数多く出回るようになりました。価格は半値以下。今流行のアウトレット家具店にも低価格なニセモノが展示されています。ニセモノはやはり耐久性が悪いです。ソファーの中身がウレタンフォーム材だけなので、ニセモノのウレタン素材の品質が悪く、数年で型崩れがおきてしまいます。そうなったらもうソファーとしてはとても座り心地の悪い椅子になってしまい、数年で粗大ゴミになるでしょうね。

「トーゴ」ソファーの本物とニセモノを見分けることは簡単です。椅子の底面を見れば一目瞭然です。

本物は底面の布地に「roset FRANCE」のロゴマークが描かれています。これがなければニセモノです。必ずソファーの底面を見てください。

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2月 11, 2013 · Posted in 椅子張替え  
    

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