お母様がご婚礼時にお嫁入り道具として持参された「座卓」の
リフォームについてのお問い合わせがあり、早速見てきました。

材質は紫檀、黒檀などの唐木とは違い、
とはいうもののすべて無垢材であり、日本の材料を使用しています。

当時は漆塗りだったのでしょうが、今回はウレタン塗装仕上げで行う予定です。
サイズは幅850×奥行750×高330㎜とコンパクトなので、座卓以外として
リビングルームのセンターテーブルとしても利用できます。

現在ではあまりないレトロチックなアンティークデザインです。

ご用命いただき、仕上がりましたらリフォーム後の状態をご報告します。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
    

先日お預かりした90年ほど前の帳場たんすのリフォームが
やっと仕上がりました。

作業としては、金具をすべて取り外してから、お湯でたんすを洗いました。

その後、乾燥させます。

そして木部の割れや欠け部分の補修として、埋木をします。
特に天板は虫に食われていてボロボロ状態だったので、新しい材料を
貼り直しました。

木部表面をサンドペーパーなどで削ります。

木部表面の仕上げが終わったら、塗装作業に入ります。

ウレタン塗装仕上げを行うのですが、均一に色を塗っては90年を経た雰囲気を
かもし出せないので、若干濃淡のむらが出るようなアンティーク塗装仕上げを行いました。
取り外した金具は、さびを落としてから黒色にウレタン塗装仕上げを行います。

そしてついに仕上がりました。
90年の時を経た家具とは思えないほど、リフレッシュいたしました。

90年も経てば、人間の世代は代わりますが、家具は残るものです。
そして親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていく、その家にとって
想い出深い家具になればと安田屋家具店は思います。

お届けした時、88歳になられるお爺様がリフレッシュした帳場たんすをご覧になられ
子供のころにお父様が貴重な町の資料を保管するのにこのたんすを使用していたという
当時のお話を懐かしそうに話されました。

そうなんです、たんなる家具なんですが、家具を通してご家族の想い出話ができるなんて
いいじゃありませんか。

今の家具は価格は安いけど、耐久性がありませんから使い捨てですもんねぇ。
使い捨ての家具は、家族の想い出も一緒に捨てちゃうわけですからねぇ。

さみしいもんですねぇーー!!  あーーやだやだ。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
    

Verified by MonsterInsights