美容室の待合にて使用されている椅子の張替のご相談がありました。

早速見に行きますと、本体がパイプチェアーで、背もたれと座面が一体になったビニールレザー張りのカバーがパイプチェアー本体に被せてあるタイプでした。

背もたれ裏面中央のチャックを外し、

座面の前部と左右の座裏に取り付けてあるカバーのマジックテープを外すと、

スッポリとカバーが剥けました。お客様はオドロキの眼で、キョトンとしていました。

うーーーーん、ちょっとやりにくい構造ですね。きちっと型を出さないとしわになってしまいますから・・・。

「張替えというより、新しくカバーを製作する方法となります」とご説明すると、お客様から「座面のクッションがペタペタになってしまっているので、なんとかなりませんか??」

なるほど、価格を下げるためにスポンジともいえるウレタンクッション材に化繊綿が乗っかっているだけの座面中身の構造という衝撃の事実を見てしまった四代目は、この椅子のお買い求め時の価格を考えると・・・・、クッションカバー制作費と同じくらいになってしまうかなと悪い予感が走りました。

座面クッション材に関しては、スポンジともいえるウレタンクッション材だけでは、芯がないので座った時に圧縮されてしまい、板座に座ったのと同じことになってしまいます。

ウレタンクッション材の下に、芯となる硬いチップウレタンというものを入れないといけないのです。

このチップウレタンは、もともとECOな材料です。

というのもウレタンくずを細かくして固めたものなので、限られた資源を有効に、また再利用しているわけですから、環境にやさしいエコ材料なんです。皆さんの座っている椅子にも見えない部分で使われていることと思います。

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9月 15, 2009 · Posted in 家具リフォーム・修理  
    

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