安田屋家具店のメンテナンス部門として、こんな内容の作業もしています。 今回は、30年ほど前にご購入されたご婚礼家具の洋服たんす、和たんす(着物を収納するたんす)の開き扉、整理たんすの引き出しにカギを取り付けてほしいとのご依頼でした。 木製家具にカギを後から取付ける場合、簡単にできるものと、難しかったり、諸条件で取付けられないものがあります。
 

 まず扉ですが、ご購入当時からすでに既存のカギが付いていました。ただたんす用のカギの種類は2種類ほどしかなく、またカギは全て共通で、1個づつ違うカギにすることはできません。ご依頼内容は、洋服たんすと和たんすのカギが別々になることを望まれていました。そこでたんす用のカギではなく、シリンダーカギを取付けることとしました。

 シリンダーカギの場合は、1個づつにカギ番号があるので、洋服たんす・和たんすのカギが別々のカギにすることができます。

 下のカギは、ご購入当時から付いている既存のカギです。上部のカギが、今回新しく取付けたシリンダーカギです。今回は、扉に2箇所のカギが取り付いたわけです。

 引き出しですが、現状のカギがついていない状態です。

 引き出し前板が額縁デザインで凹凸があり、非常にカギ取付けが難しいタイプでした。
 引き出し前板に鍵穴を開け、引出し内部にカギ取付け用の細工を施し、全部で10杯完了するのに約2時間ほどかかってしまいました。完成した状態は・・・・、

 中央にたんす鍵穴がつきました。引出しの構造上、シリンダーカギの取付けはできませんでしたので、たんす用カギを使用しました。
 取付け後のデザイン的な違和感もなく、お客様から「昔から付いているみたいな状態でよかった」と喜んでいただけました。

 ちなみに費用ですが、カギ1個取り付けに付き金具・工賃込みで1,500円。別途出張費が必要となります。

 安田屋家具店では、木製家具のことでしたらどんなことでもご相談にのりますので、家具のことで困ったことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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